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「イソップ物語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

イソップ物語の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
見てすなわち巌石の傍に依って旋転す、鷹これを如何《いかん》ともするなし云々〉、『イソップ物語』に鷲に子を啖われた熟兎樹を根抜きに顛覆《てんぷく》し鷲の巣中の子供....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
文学がある。即ち例えば、ソクラテスが韻文修辞の練習として、獄中で書いたと言われるイソップ物語の押韻訳や、アリストテレスが書いたと言われる、同じ押韻の哲学論理や、....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
後百五十年の歳月を要するのだ。今日それに成功すると思っている者があったら、それはイソップ物語に出てくる牝牛と腹の膨ましっこをする青蛙の類であろう”“本当に大宇宙....
動物愛護デー」より 著者:宮本百合子
かざったおろかな烏や虎の威をかる狐のものがたりを書いたイソップは、奴隷であった。イソップ物語はきょうに生きつづける。だが、イソップの主人であった奴隷使役者の名前....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とができず、あいまいに描いているところはかえって面白く思われました。子供の劇団がイソップ物語をやっております。切符をもらった。観にゆくつもりです。ではおやすみな....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
々の中で生活していれば。シャボン昨日お送りしました。『微生物を追う人々』と『支那イソップ物語』二三日内にお送り致します。イソップはどうもみつからないらしいのです....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
ついて三様の見解があるようである。三様の寓話がそれを象徴する。 第一の寓話――イソップ物語の中のもので、兎と亀の競争として世界的に有名である。日本でも特殊の完....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
もたつと全面的に降参して、大部隊長にあやまってしまったのである。 これは新日本イソップ物語というようなものの一節には適している。この教訓としては小隊長の上には....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
女ながらもアッパレさね。ぼくもね。三方損の三人目とか、覆水盆にかえらずとか、近代イソップ物語の原理についてウンチクをかたむけたいところがあるですが、今日は急ぎま....
だいこん」より 著者:久生十蘭
にもいるものだと感心させられる」 ジャガイモの顔を見ながらあとをつづけた。 「イソップ物語に、池の蛙どもが神さまにじぶんたちの王さまをねだる話がある。神さまが....
春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
淫の書といわれる人情本を勧善懲悪などというよりも名実相副うものであろう。全篇悉くイソップ物語から取ったのではなく、中には明白に『世説』とか『説苑』とかと出所を挙....