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インチキ
「インチキ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
インチキの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
おくを有利とす。 というわけで、その要領は実に一見平凡なものであった。しかし、
インチキでなく本格ものは何事によらず常にもっとも平凡に見ゆるものであった。 さ....
「生きている腸」より 著者:海野十三
けてしまう悪い習慣があった。もっとも彼にいわせると、熊本博士なんか風上におけない
インチキ人物であって、天に代って大いにいじめてやる必要のあるインテリ策士であると....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
くよく見るとそれは線というよりも切れ目のように思われた。 (オヤオヤ、この銀玉は
インチキかな) そう思って私は手を伸しかけたとき、いきなり私の洋服をグッと引張....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
有るといえるのでしょう。でも結局は興行師の無理なこじつけでした。それで見物の衆は
インチキ見世物を見せられたことになると思うのですが、実は僕の背の左側に楕円形の大....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
あっさりしていたが、こんどの正月はものがたくさんあって、しかもそれは買えないか、
インチキもので手出しをすると腹がたつ、いやな正月である。昔、話に聞いた上海、北京....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
《かんじん》の錠前《じょうまえ》がついていないじゃないか。見かけによらず、とんだ
インチキものだ。ええッ、腹が立つ!」 鍵はあれども鍵穴がない。これでは仕様《し....
「金属人間」より 著者:海野十三
れがひょこひょこ動き出し、音楽に合わせておどったり、綱わたりもするんです。しかも
インチキではないらしい……」 「
インチキにきまっているよ。きみもばかだねえ」 「....
「火星探険」より 著者:海野十三
んか一人もいないや」 張は自信にみちた口ぶりである。 「呆れたもんだ。それじゃ
インチキ占いじゃないか」 と、山木は抗議した。 「違うよ。こっちは口から出まか....
「怪塔王」より 著者:海野十三
2 怪塔のなかの不思議な会話です。 「だ、誰が降参するものか。この
インチキ怪塔王め!」 おやおや、そういう声はたしかに、怪塔王の声でありました。....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
の中には、手を廻せばいくらでも手に入るものだよ」 「ナ、なんていう奴だ。恐ろしい
インチキ罐係め」 「そうだ、
インチキ罐係の言葉は当っている。君は僕の少年時代のこ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
島がたいへん御自慢のようだが、今朝わが国の専門家から来た返事によると、どうも頗る
インチキものだということですよ」 「なに
インチキだ。この飛行島が
インチキだという....
「カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
ケズ」ノ詩ガカタカナデアルコトナドデ間接ニ証明サレルガ、ナオソレニツイテイササカ
インチキナガラ力学的ニ考察シタ文章ヲ他ノ場所ニ発表シタカラココニハ書カナイ。 ....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
っていた訳です。其処も非常に間違って居る。 そんな点からして、この霊媒は非常な
インチキであるということが判ったんです。しかもそんな
インチキな霊媒の所に、吾々が....
「米」より 著者:犬田卯
。 「塚屋から買ったんならどうしたか。」 「どうしたもこうしたもあるもんか。あの
インチキ野郎、山十の倉庫から十年も二十年も前の、下敷きになっていた利きもしねえ腐....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
名が顧問として載っている「汎愛扶殖会」の帳面を持って寄付金を集めてくる。もちろん
インチキなのだが、この寄付金が貧しい老夫婦の生活費の一部になっていたようだ。知事....