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「ウインク〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ウインクの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
、ありゃしない。此奴《こいつ》ったら」と、ぼくのほうを顎《あご》でしゃくって、「ウインクの真似《まね》をしてやがるんだ。こんなにしてな」と、さも厭らしく三白眼《....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
凡《ぼん》!」 ひどくしょんぼりした顔の小柄な浪人者が、横眼で土門の方を見て、ウインクした。豹一が土門の横顔を見ると、土門は生真面目な顔をしていた。 「親友で....
振動魔」より 著者:海野十三
んなさるのですって」 雪子夫人は、お饒舌をしたあとで、娼婦のように、いやらしいウインクを見せたのだった。 「奥さん、今夜はどうかなすったんですか、お顔の色が、....
若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
感心しているのだ。 汪克児《オングル》 英雄、色を好む。(ちょいと天幕を指さしてウインクする)いかな大王も恋には弱い。意馬心猿《いばしんえん》追えども去らず、あ....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
ったのか、風琴は遠い郷愁を鳴らしている。ニカイ アガリマショウの男は、盛んに私にウインクしていた。日本人とよく似た人種だと思う、トルコってどんなところだろう。私....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
ば 燃ゆるストーブ こごえし身も心も 今はとけぬ 松方はいう 気持ちのいい停車場ウインクレル氏はいう ウィーンの停車場のよう ストーブをかこみ パンをかじれば ....
五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
。戸田は風邪らしいので休む。後の三人は外人と山に行くことになった。オーストリアのウインクレル氏は二十九の元気な青年だ。「今日おともを・さして下さい」と英語式日本....
丹下左膳」より 著者:林不忘
そっと顔をあげて、すばやく片眼をつぶった。 丹下左膳の片眼じゃアない。こいつはウインクです。 ウインクは、なにも、クララ・ボウあたりからつたわって、銀座の舗....
虎狩」より 著者:中島敦
のように、うなずいて見せたのだ。私はびっくりした。そうして、前後を見廻して、其のウインクが私に向って発せられたものであることを確かめると、私は私の記憶の隈々を大....
淪落の青春」より 著者:坂口安吾
女は貞吉の気持なぞには取り合わず、 「あんた上京するとき、誘ってね」 そしてウインクした。 村のマフラーのアンチャンが別の女と踊りながら、「今度な」と女の....
退歩主義者」より 著者:坂口安吾
る。アッと叫びそうになる。 「ヘッヘッヘ。うそだい」 ライターを置いてニヤリとウインク。いきなり、コツンとなぐられた。 「おい、よせよ。冗談じゃないか」 「な....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
なんだ、と才蔵は内々セセラ笑ったが、それは色にもださず、泣き出すフリをして横目でウインク。 「ボクは死ぬ気にゃ、なれないよ。そうじゃないか。ボクにまかしてくれよ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
嬌羞を連想させるようなところがあった。 廊下で出逢ったりする時彼は明らかに私にウインクした。私は彼を明らさまに愛するには何か知ら清浄でないものを感じて近づくこ....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
さつもしませんでしたが……」 季節はずれのダスター・コートを着たのが、サト子にウインクをしてみせた。 「お見それして、すみません」 このひとたちは、どうして....
耳香水」より 著者:大倉燁子
見廻して、それと思う人へ無遠慮なエロを送る、気の小さい人もマスクの蔭にかくれてのウインクは、存外大胆にやれるものらしゅうございます。 時計が十一時を打ちますと....