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エンジン
「エンジン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
エンジンの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
イとの足音は廊下のかなたに遠ざかって消えてしまった。葉子の足もとにはただかすかな
エンジンの音と波が舷《ふなばた》を打つ音とが聞こえるばかりだった。
葉子はまた....
「海底大陸」より 著者:海野十三
きゅうに進路をまげて隊列をはなれた。 そして暗い海上を全速力で飛ばしていった。
エンジンの音は一段と高くなり、震動はいよいよ加わっていった。 それから、かなり....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
べると、搭乗人員ははんぶんであるが、そのかわりこの救援ロケット艇は、最新型の原子
エンジンを使っているので、ひじょうなスピードをだすし、またその航続距離にいたって....
「海底都市」より 著者:海野十三
あそうか。あの原子爆弾の原子力か」 「いえ原子爆弾ではありません、原子力を使って
エンジンを動かしどんどん土木工事をすすめるのです。昔は蒸気の力や石炭や石油の力、....
「火星探険」より 著者:海野十三
今二人が頼んであるのは、牧場《ぼくじょう》で不用になった牛乳配達車であり、しかも
エンジンが動かなくなって一年も放りだしてあったというたいへんな代物《しろもの》で....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
に出かけるようになった。探険がかんたんにできるようになったわけは、もちろん原子力
エンジンが完成したせいである。 原子力
エンジンは、小型のものでも、何億馬力の力....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
そんな暇はないわ。あたしが動かします」 そういうと、アンは、ためらうことなく、
エンジンを掛けた。そしてアクセルを踏んで、車を出した。 それからのちの、アンの....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
たんだろうか……」 「それはもちろんはいっていました。『魔の空間』を動かす一種の
エンジンも備えつけてあるし、またミミ族も何十名か何百名か、その中にいたにちがいあ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
長は、それに答えないで、懐中電灯をつけて、あたりを照らした。焼けくずれた自動車の
エンジンが、地面をはっているような形をしている。そこから二、三メートル先は、小川....
「火薬船」より 著者:海野十三
来事の真相は、よくのみこめないが、霊感にもとづいて、死力をつくして出航を急いだ。
エンジンは、ようやくうごき出した。しかし錨は、なかなかひき上げられなかった。これ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
行機にはプロペラがあるのに、ロケットにはそれがありません。したがってロケットには
エンジンもありません。ではどうしてこのロケットが空中を走るかと申しますと、それは....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
道の甲板は十分役に立ちます。停っている飛行機が、出発を始めたからといって、摩擦や
エンジンの性能上すぐ全速力を出せるものではありません。ですから無限軌道の上で全速....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
戒は顕われ、しつけは見えた。いまその一弾指のもとに、子供等は、ひっそりとして、
エンジンの音|立処に高く響くあるのみ。その静さは小県ただ一人の時よりも寂然とした....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
分は日本に向かっているのだと思うと、やはり沸々とした心楽しさがあるように思える。
エンジンの響きが絶えず郷愁のようなものを私の身体に伝えて来る。 「陸が見えますよ....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
この部屋で、どんな仕事をしているんですかね、へんなにおいがしたり、夜っぴてガス・
エンジンがうなったり……おかげで下宿じゅうの人間が、おちおち暮らすこともできない....