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オホーツク海
「オホーツク海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
オホーツク海の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
い立ったとき、まず脳裡に浮んだのは、旧友森山の事だった。森山は自ら責任者として、
オホーツク海の見える辺陲の山奥で創業の事にあたっている筈だった。私はその鉱山へ出....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
覧なさい。 とんとろ、とんとろ、とんとろとん。 樺太は中知床岬の東、渺々たる
オホーツク海のただ中、見渡すかぎりは円い水平線と氷雲、 燻された反射光、 あ....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
思いに悩むことも,なくなったということである. 似たような話が北海道にもある.
オホーツク海岸から,はるか東方の洋上に,メナシパ(東風のかみて)という島があって....
「蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
太平洋の方へ行くのではないかといわれているし、秋田県地先を通るのは日本海の奥や、
オホーツク海の方から、くるらしいというのだ。 してみると、太平洋の沿岸方面を通....
「言語と文化史」より 著者:知里真志保
釧路、十勝の浜伝いにエリモの崎を越えて日高のシズナイの辺まで進み、また他の一派は
オホーツク海に沿うて北上し、宗谷から一つの分派を樺太に送り、他の一分派は日本海沿....
「「草野心平詩集」解説」より 著者:豊島与志雄
方々の個々の海を肉眼で見たがる。見てはそれを歌う。日本海を歌い、エリモ岬を歌い、
オホーツク海を歌い、ベーリング海峡を歌い、タスカローラ海溝の底にもぐってまで歌う....
「海豹島」より 著者:久生十蘭
みようと思いたたせた。 海豹島(露名、チェレニ島、ロッペン島)は樺太の東海岸、
オホーツク海にうかぶ絶海の孤島で、敷香から海上八十浬、長さ二百五十間、幅三十間、....
「サガレンと八月」より 著者:宮沢賢治
ては一きれの海藻《かいそう》をただよわせたのです。 そして、ほんとうに、こんな
オホーツク海のなぎさに座《すわ》って乾《かわ》いて飛《と》んで来る砂やはまなすの....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
しては無事でしょう。卯女の父さんが信州に居ることは申しあげました。たよりが来て、
オホーツク海で泳いだことがあるのですって。「網走へは一度行ったことがあります。た....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
ろでさえ八月になれば、山々の色が変化した。網走には、もう秋の霧が来ているだろう。
オホーツク海からの吹雪が道を塞ぐ前に、せめて北海道まで渡りたい。ひろ子は寒いとこ....
「風知草」より 著者:宮本百合子
はまざまざと牢獄の高い小さい窓を見た。そこに鉄格子がはまっていて、雲しか見えず、
オホーツク海をわたって吹く風の音しかきこえない高窓を見た。その下に体の大きい重吉....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
始まって、肥後の五島列島から慶南、忠清、咸竟南北道、図們江、沿海州、樺太、千島、
オホーツク海、白令海、アリュウシャン群島に到る暖流、寒流の温度百余個所をノート無....