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オリーブ油
「オリーブ油〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
オリーブ油の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
しかった。ひとり貞世だけはしゃぎ返った。
「このサラダは愛ねえさんがお醋《す》と
オリーブ油を間違って油をたくさんかけたからきっと油っこくってよ」
愛子はおだや....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
の油が高価ですから、こう云うのができたら便利でしょう。第一大変安いのです。これで
オリーブ油の何分の一にしか当らないんだから。そうして効用は両方共ほぼ同じです。そ....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
いる。鋏を持っている蝦は一寸形が変っていて変だが、これがまたなかなかうまい。殊に
オリーブ油で日本式の天麩羅にするといい。 日本は四方海に囲まれているから海の幸....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とる迄はやらない。
一月三日
きょうは久しぶりで髪を洗って貰って、小豆島産の
オリーブ油をつけて、非常にさっぱりしたところです。十二月は中旬にならないうち病気....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
下の金具にチリッとして、本当にチリッと云ったような大きい感じでハッと目をさまし、
オリーブ油をぬってねましたが、次の日われらのお医者が見てしっ布しろというので、あ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の中からも知らしておいてやることは大切だわね。何しろアキラは、後代の子孫ですよ。
オリーブ油を体にぬられて育てられているのですものね。人間として一番平凡になられて....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
これから種々の物体について、やって見た。結晶体、粉、液体、酸、油。次には蝋、
オリーブ油、木、牛肉(新鮮のものおよび乾いたもの)、血。いずれもみな反磁性を示し....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
》)の著『蘭説弁惑《らんせつべんわく》』に図入りで出ている。そしてその油すなわち
オリーブ油をホルトガルの油と呼んだ。それはホルトガル船が持ち渡したからで、またそ....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
こんな山ン中で、フライの油などあるわけはないが……」 「それはね、測量機械をふく
オリーブ油を少々拝借したのですわ」 「ほほう。……それで、酢なんかは?」 「分析....
「ハワイの食用蛙」より 著者:北大路魯山人
連れて行かれ、ここでアメリカにおける最初の食事をとったわけです。食用ガエルの脚を
オリーブ油でフライにしたのを出されたが、これはなかなか美味でした。 食用ガエル....
「フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
それでいて工夫が稚拙、料理の美を知らない。行儀作法に欠けるボーイ、辛うじて料理は
オリーブ油に助けられている始末である。 それにフランス料理に用いている食器は、....
「サラダの謎」より 著者:中谷宇吉郎
私はごく普通のフランス風のサラダが好きである。レタスとトマトを、酢と
オリーブ油でドレスしただけの簡単なサラダのことである。洋食は、一般にいってあまり....
「俗臭」より 著者:織田作之助
けたことを想い出して一寸心が慰った。児子家の娘達は、安らかに寝た。寝る前に、皆、
オリーブ油を顔につけた。ニキビの出ている寿子だけは、アストリンゼントをつけた。 ....
「琥珀揚げ」より 著者:北大路魯山人
くとある。 ついでながら、油のことも申し上げよう。油は胡麻油の枯れたのがよい。
オリーブ油は物足りない。大豆の油は無味に等しく、まるっきり美味くない。ふつう市場....