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カウンタ
「カウンタ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
カウンタの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉山」より 著者:太宰治
いた。 「壮観でしたよ。眉山がミソを踏んづけちゃってね。」 「ミソ?」 僕は、
カウンターに片肘《かたひじ》をのせて立っているおかみさんの顔を見た。 おかみさ....
「断崖の錯覚」より 著者:黒木舜平
春の霊感と呼べるかも知れない。私は、その「いでゆ」のドアを押しあけて、うすぐらい
カウンタア・ボックスのなかに、その少女のすがたを見つけるなり、その青春の霊感に打....
「禁酒の心」より 著者:太宰治
はり黙殺されるのが通例のようになっている。更に念いりな奴は、はいるなりすぐ、店の
カウンタアの上に飾られてある植木鉢をいじくりはじめる。「いけないねえ、少し水をや....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
顔をしている女の子に参っていると、日頃否定もしなかった。そう言えば「リプトン」の
カウンターにいる化物みたいに脊の高い女の子にも、野崎は「肩入れしてる」らしかった....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
いう段取りになるのが例だった。この光景を、見ていて見ていないふりをしている奴に、
カウンター兼給仕長の圭さんというのが居る。これは本名を鳥居圭三という三十五にもな....
「動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
たと思って、諦めるんだぜ」 けれども、女が黙り込んでそれに答えないと、いままで
カウンターに肱を突いて、女と話し込んでいたらしい酒場の亭主のほうへ、向き直りなが....
「放浪の宿」より 著者:里村欣三
居睡っていた。業慾そうな猶太系の赧ら顔の主人が、風の入りそうもない店の奥の薄暗い
カウンターに、ボイルされた、ポテトーみたいに、湯気の吹きそうな寝顔を投げ出してい....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
うたえばいいのに、南原杉子はそう思った後で苦笑した。一人も御客はいなかったのだ。
カウンターの上の水仙は枯れかかっている。女の子が珈琲をいれながら、ママさんを呼び....
「女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
彼はうそぶいた。――ほんとに酔ってたのである。 九 街路から、扉口の
カウンターをくるりと廻って、喫茶のホールにはいると、空気がいささか重く淀んでるだ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
間はごく正直な男ですから、洋酒の仕入れなど、一切|委せたらいいでしょう。貴女は、
カウンターをやって、女給は気持のいい少女を二人くらい傭ったらどうですか。」 「は....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
はデパートは進歩したもので、コスト販売経費などはなかなかよく研究している。売場の
カウンターの高さとか通路、照明の具合などは我々はデパートに教えられるところが非常....
「鬼」より 著者:織田作之助
顔で、 「――以前は、財布を忘れて外出して弱ったものだが、しかし、喫茶店なんかの
カウンターであっちこっちポケットを探っているうちに、ひょいと入れ忘れた十円札が出....
「ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
り、尾張町角には、ビヤホール「ライオン」があって人気を独占していた。ライオンでは
カウンター台の上に土で作ったライオンの首が飾ってあって、何ガロンかビールの樽が空....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
れてしまうんだ。おお、神さま!」 「この中へはいったらいいだろう」 おやじが、
カウンターのはね板をあげた。トーマスはあわててとびこんだ。 その間じゅう、ドア....
「予謀殺人」より 著者:妹尾アキ夫
でじゃこうの壜をつまんで、それを刷毛箱にいれ、それからその箱や火箸を鞄にしまい、
カウンターから二つの包みをとってポケットにいれた。そして、ハーフクラウンの銀貨で....