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「カタリ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

カタリの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縁結び」より 著者:泉鏡花
やがて縋った手に力が入った。 お君の寂しく莞爾した時、寂寞とした位牌堂の中で、カタリと音。 目を上げて見ると、見渡す限り、山はその戸帳のような色になった。が....
女客」より 著者:泉鏡花
まで外へ出して。 私はまた、曲り角で、きっと、密と立停まって、しばらく経って、カタリと枢のおりるのを聞いたんです。 その、帰り途に、濠端を通るんです。枢は下....
婦系図」より 著者:泉鏡花
と裾を捌くと、何と思ったか空を望み、破風から出そうにきりりと手繰って、引窓をカタリと閉めた。 「あれ、奥様。」 「お前、そのお盆なんぞ、早くよ。」と釣鐘にで....
海異記」より 著者:泉鏡花
なく、三ツばかり握飯。 潮風で漆の乾びた、板昆布を折ったような、折敷にのせて、カタリと櫃を押遣って、立てていた踵を下へ、直ぐに出て来た。 「少人数の内ですから....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
笏を上げつつ、とこう、石の鳥居の彼方なる、高き帆柱のごとき旗棹の空を仰ぎながら、カタリカタリと足駄を踏んで、斜めに木の鳥居に近づくと、や! 鼻の提灯、真赤な猿の....
三枚続」より 著者:泉鏡花
何でございます。」 「いずれ何か。」 「最初は、庭に手水鉢があります、その雨戸がカタリといいましたっけ、縁側を誰か歩行いて来ます、変だと思ってる内に、広間の前の....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
き水を飲んだ時でなくて可かった。」 引立てて階を下りた、その蔀格子の暗い処に、カタリと音がした。 「あれ、薙刀がはずれましたか。」 清水の面が、柄杓の苔を、....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
居らず、どこに窓らしい薄明りも射さなければ、一間開放した筈の、帷の戦ぎも見えぬ。カタリとも言わず……あまつさえ西洋|室の、ひしとあり、寂として、芬と、脳へ染る、....
星女郎」より 著者:泉鏡花
りましょう、そこで?」 「処へ、母屋から跫音が響いて来て、浅茅生を颯々、沓脚で、カタリと留むと、所在紛らし、谷の上の靄を視めて縁に立った、私の直ぐ背後で、衣摺れ....
露肆」より 著者:泉鏡花
らいな処まで、ずらりと乗せたのを、その俯目に、ト狙いながら、件の吹矢筒で、フッ。カタリといって、発奮もなく引くりかえって、軽く転がる。その次のをフッ、カタリと飜....
妖術」より 著者:泉鏡花
お太鼓の結目より低い処に、ちょうど、背後の壁を仕切って、細い潜り窓の障子がある。カタリ、と引くと、直ぐに囲いの庭で、敷松葉を払ったあとらしい、蕗の葉が芽んだよう....
空中墳墓」より 著者:海野十三
をかため、悠然と出て来た。左手を腰の上に、背を丸く曲げると、右手で入口の扉の鍵をカタリとねじって、 「オーライ、矢口」 と嗄れた声をはりあげた。 扉がスイと....
赤外線男」より 著者:海野十三
|頓着しないのも有名なる学士の習慣だった。 「はア――」 というような返辞と、カタリと靴の鳴る音が、扉の彼方でした。 学士はそこで渋々とポケットから鍵を出す....
地中魔」より 著者:海野十三
めているようだった。もう少しよく気をつけているなれば、そのとき人気のない奥の方でカタリ、コトリと小さい音のするのが聞えたはずだ。鼠でも出ているのか。 いや鼠で....
ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
をずっと見渡して、またもや別な物音がするかしらと耳を澄ましていたが、それから後はカタリとも音がせず、先刻鼓膜をうった音でさえ静寂の中にとけこんで、あれは自分の耳....