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カンフル
「カンフル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
カンフルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
……。ウ、ウ……おれにも判らない」 医者の来たのは五十分の後のことでした。早速
カンフルを打ってみましたが、反応はありません。もうチアノーゼが薄く現われていまし....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
「課長さん、重傷ですが、まだ生きています。創管は心臓を掠って背中へむけています。
カンフルで二三時間はもっているかも知れません」と医師が言った。 「意識は恢復しな....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
投弾目標にしたことは明白。 ◯手を負傷した者まで担架で運ぶのはどうかと思う。 ◯
カンフルばかり医師はうつ。 ◯焼夷弾の座金に直撃されて負傷した者が続出した。自分....
「恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
ことが出来るのだ。ジギタリス剤、アトロピン、ムスカリン等の猛毒からアドレナリン、
カンフル、カフェイン等の薬剤に至るまで心臓に作用する毒物薬物の殆どすべてにわたっ....
「斜陽」より 著者:太宰治
して、誰に言うともなく、 「お弱りになりましたね」 と一こと低くおっしゃって、
カンフルを注射して下さった。 「先生のお宿は?」 とお母さまは、うわ言のように....
「縮図」より 著者:徳田秋声
ころで、診察の結果、それが急性の悪性肺炎とわかり、にわかに騒ぎ出した。 食塩や
カンフルの注射の反応が初めて現われ、銀子はようやく一週間の昏睡状態から醒めかけ、....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
部屋にこもりました。ジョウが、用事でその部屋へいったとき、ベスが目をあかくして、
カンフルの瓶を片手に持ち、薬箱に腰かけているのを見ておどろきました。 「どうした....
「生と死との記録」より 著者:豊島与志雄
る友人であることが分った。大変都合がよかった。U病院の方は万事T氏に頼んだ。氏は
カンフルを堯の右腕に注射して先に帰られた。 大急ぎで間に合せの仕度をした。私は....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
暫く脈を診て考えていた。懐中電灯を取り出して足先を細かに検査した。診察を済すと、
カンフルを右胸に注射した。それから、病人の顔を眺めながら、腕を拱いて長い間考えて....
「街の探偵」より 著者:海野十三
郎。三十一歳――か』と軍医はひとりで肯いていたが『よし、酸素吸入を行う。それから
カンフルの用意だ』 酸素吸入が始まると、蒼白だった病人の顔に、俄かに赤味がさし....
「外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
呼びに行った。夫人を先頭に主治医と看護婦とがあたふたかけつけ、主治医は取り敢えず
カンフル注射を、三回総監の腕に行った。 総監は眼を開いたが、あたりの人の存在に....
「安死術」より 著者:小酒井不木
いうことをしみじみ考えたのであります。決して助からぬ運命を持った患者の死に際に、
カンフルを始めその他の強心剤を与えて、弱りつつある心臓を無理に興奮せしめ、患者の....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
ない。かくの如くして私は氏が危篤の報に接して駆け付けた時、病床の氏は、後に聞けば
カンフル注射のためであったそうであるが、素人目には未だ絶望とも思われぬような息を....
「初往診」より 著者:小酒井不木
て、その中に入れ、兎に角一時意識を恢復せしめることが出来たが、なお念のため、彼は
カンフル注射を試みたのであった。 彼が注射を終って針をしまおうとしたとき、ふと....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
ぎません。そうして、いざ生命が危篤になると、どうです、どの病気にも御承知のとおり
カンフル注射を行うことになって居ます。日本だけで一年に百何十万という人が死にます....