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「キネマ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

キネマの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
かないところへ僕の弟はその間《あいだ》におふくろの財布《さいふ》を盗むが早いか、キネマか何かを見にいってしまいました。僕は……ほんとうに僕はもう、……」 ラッ....
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
イワノウィッチをおどろかしたことは、まだたくさんあった。すべての劇場も活動写真《キネマ》も、興行を続けていた。ことに喜歌劇をやる小劇場には士官や兵卒が群集して、....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
、いつまでも居て貰おうとは思てしまへん。ここでの話でっけどな、うちの経営者が△△キネマを買収する計画を樹てていますねん。こら誰にも言わんといとくれやすや、その暁....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
責任と、社会人としての徳義を全うしたものばかりである。 それにもかかわらず新興キネマは、杉山、毛利、久松の三名を挙げ、右は会社に迷惑をかけた不埓ものであるから....
獏鸚」より 著者:海野十三
していた。そうだ、きょうからもう五月に入ったのだ。 帆村を案内しようという東京キネマの撮影所は、ちかごろトーキー用の防音大スタディオを建設したが、それが堤の上....
活動写真」より 著者:淡島寒月
である。私は日本製のものは嫌いで見ないから一向知らないが、帝国館や電気館あるいはキネマ倶楽部などの外国物専門の館へは、大概欠かさず見に行く。しかして回を追って、....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
日突然二階に上つてきて我々に即時撤退を要求した。そのうち伊藤も試験にパスして松竹キネマ俳優学校の生徒となり、一定の給費を受けて通学するようになつたので、我々は谷....
ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
直な話、私のクレール観は以上でおしまいなのであるが、これでやめてしまつたのでは『キネマ旬報』の印刷所がひまで困るだろうから、もう少しルネ・クレールをもてあそんで....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
答はすでに今まで述べてきた中に十分明らかとなつているはずである。(四月九日)(『キネマ旬報』再建第三号・昭和二十一年六月一日)....
秋深き」より 著者:織田作之助
てませんの。是非教わろうと思てるんですけど。――ところで、話ちがいますけど、貴方キネマスターで誰がお好きですか?」 「…………」 「私、絹代が好きです。一夫はあ....
殺人迷路」より 著者:甲賀三郎
親友? 仇敵? 疑問の洋装の女が、三映キネマの如月真弓! 寺尾に示されたスチールで、それを発見した津村は唸った。 ....
小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
交互棺側に侍して弔問客に応接した。当日の参会者は、千二百人をくだらなかった。松竹キネマの撮影技師は、告別式の状況をカメラに納めた。午後四時一般焼香を終って、葬列....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
この享楽気分の血は二葉亭にもまた流れていた。 その頃の書生は今の青年がオペラやキネマへ入浸ると同様に盛んに寄席へ通ったもので、寄席芸人の物真似は書生の課外レス....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
という粋な雅号で戯作の真似をするというは弁護士の娘が女優になったり、華族の冷飯がキネマの興行師となるよりも一層意外で、『書生気質』が天下を騒がしたのはその芸術的....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
何とかして三毒の善用によって活路が開かれることと思います。 同じアメリカでも、キネマ、トーキーの都、ホーリーウッドを擁するロスアンゼルス市では、早くも都会の密....