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キャラメル
「キャラメル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
キャラメルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
届けると申しておりましたから。」
お芳はこう答えながら、退屈らしい文太郎に懐の
キャラメルを出してやったりした。
「じゃお父さんにそう言って来ましょう。お父さん....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
のある物売りはいつもただつまらなそうに、頸《くび》へ吊《つ》った箱の中の新聞だの
キャラメルだのを眺めている。これは一介《いっかい》の商人ではない。我々の生命を阻....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
等は僕には女生徒よりも一人前の女と云う感じを与えた。林檎を皮ごと噛じっていたり、
キャラメルの紙を剥いていることを除けば。……しかし年かさらしい女生徒の一人は僕の....
「もみの木」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
みをきりこまざいてつくったあみをかけました。そのあみの袋には、どれもボンボンや、
キャラメルがいっぱいはいっていました。金紙をかぶせたりんごや、くるみの実が、ほん....
「米」より 著者:犬田卯
違うので、大きいあンちゃんではなかったと思っているのかも知れない。 おみやげの
キャラメルやビスケットの包みを抱かされてようやくヨシ子はにこにこと笑い出した。 ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
、君もそこへ掛けたまえ。そうだ、いいものがある。これは軍艦の中で売っている別製の
キャラメルだ。これを食べると、疲れもなおるし、それからまた、すばらしい考がうかぶ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ね」紙洗大尉は、探偵小説を伏せて、いつの間にか、その代りに、海図を拡げ、その上に
キャラメルの艦隊を動かしていた。 「俺は大したことは望まんが」千手大尉は、ワザと....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
カと橋の欄干の方へ近づいていった。そこで彼はポケットを探っているようであったが、
キャラメルの函二つ位の大きさの白い紙包みをとり出した。どうするのかと見ていると、....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
ちょっとかしてごらん、Xは5、Yは3で、Z……12か。よし答は合っている。ほら、
キャラメル一個だ。 生徒 (よろこんで)ああサンキュウ、これで
キャラメルは五ツ目....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
看板もない。そこに在るものは、概して土で、その外、くぬぎの木と、背丈の短い雑草と
キャラメルの空函ぐらい、あとは紙類がごそごそ匐っている程度である。実に一向開けな....
「地球盗難」より 著者:海野十三
投下術はなかなか巧みだ。――そこに転がる黒いものは袋だった。その中には、握り飯と
キャラメルとが入っていた。佐々砲弾の心尽しだった。 大隅学士は、空中から投下さ....
「蠅」より 著者:海野十三
止まるならば、まだよかったのであるが、更に更に、身体は小さく縮まっていった。私は
キャラメルの箱に蹴つまずいて、向う脛をすりむいた。馬鹿馬鹿しいッたらなかった。そ....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
るところで、近来は鉄道省も之を切符販売用に用い、専売局は煙草の自働販売器を認め、
キャラメル、チョコレートの自働販売器あり、一時は地下鉄の改札までを十銭白銅貨に働....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
げ出された玩具の汽車やマスコットや、大きな美しい独楽などが、同じように飛び出した
キャラメルや、ボンボン、チョコレートの動物などに入れ混って散乱し、そこにも小さな....
「香水紳士」より 著者:大阪圭吉
その香水の、可愛い木箱と一緒に、クルミさんのポケットの中には、チューインガムと
キャラメルがはいっている。快い小旅行への、楽しい用意であるはいうまでもない。 ....