»
クズ
「クズ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
クズの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「机と布団と女」より 著者:坂口安吾
した。モウレツな勢いで机に向っているのが出ていました。写真がですよ。机の四方が紙
クズだらけで、フトンもしきっぱなしになってました。 私は見ているうちにニヤニヤ....
「三十歳」より 著者:坂口安吾
、恋の技術家ではなかったのである。 私が必死であったように、あなたの変に甘えた
クズレも必死で、あなたが役者でなく、余裕のないせいであったかも知れない。その判断....
「敬語論」より 著者:坂口安吾
ネエジャナイカ、と怒ったってムリだ。 標準語というものを堅く定めて、これ以外の
クズレタ言葉を使うな、と云っても、これが文章上だけの問題ならとにかく、日常の言語....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
がいゝ」 言ひすてゝプイと消えてしまつた。一同茫然たるとき、調理場でゴミダメの
クズを煮込んだり整理してゐたコック先生、そのころはもうどこで手に入れたか白いシャ....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
親身の情でわけへだてなく力強いところもあったが、垣根のなさにつけこんで変に甘えた
クズレがあり、アヤメも分たぬ夜になると誰が誰やら分らぬ男があっちからこっちから這....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
イコもわざわざ見物にくるほどは出ておらず、二人は本門寺へ参詣して門前の通りの店で
クズモチというのを食ってグッタリ疲れました。しかし、ここで勇気をくじくわけにはい....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
法師、大友黒主、文屋康秀、小野小町、こういう順序に置いてあったが信輔筆の名筆もズ
クズクに水に濡れている。 「六つ揃わば眼を洗え。――さあさあ水をかけるがいい」 ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
て働きだしている。我らを見て白衣の人一人、お札を売る所の灯をつける。よって神材の
クズで作ったエト(つまり今年は兎)のお守り、エハガキ等々、金二百六十円也の買い物....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
特に美味でありっこないが、旅の心にしむ土地の味かね。土地の味を工夫してデンガクも
クズも生かしたところがミソなのさ。言葉のシャレを言うツモリではありませんがね。た....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
が財布の中にある物と考え、財布らしき分厚なものだけ盗み去ったのだが、私はお札を紙
クズのようにポケットにねじこんでおくだけだから、先生方は気がつかなかったのである....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
ってきた。 雪は四、五日前から降っていた。満目ただ荒涼とした石狩平野には、硝子
クズのように鋭い空ッ風が乾いた上ッ皮の雪を吹きまくっていた。 十二 ....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
だ。故吉田博士は、その地名辞書吉野国樔の条下に、諸国に多き栗栖、小栗栖の名は、『
クズ』の転りにあらずやと疑われ、紀伊国栖原浦に久授呂宮あり、社伝に国栖人の吉野よ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
少し乾き掛けた位ですからその濡れて居る側を外にして乾いて居る側を内にして、例のズ
クズクの夜着をば冠ってその晩はそこで過しましたが、さてその後に至ってから実にまた....
「茶美生活」より 著者:北大路魯山人
ん顔である。 しかし、たまには一驚に価するがごとき落ち洩れもあって、某が何々を
クズ屋の店に掘り出したなどと人の噂に尾鰭もついて、一潟千里に流れ歩くこともしばし....
「古事記」より 著者:太安万侶
。 國主歌《くずうた》 ――吉野山中の土民の歌曲。―― また、吉野の
クズどもがオホサザキの命の佩《お》びておいでになるお刀を見て歌いました歌は、 ....