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「クック〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

クックの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪後」より 著者:梶井基次郎
》を止めながら、耳に注意をあつめる科《しぐさ》で、行一は妻に※《めくば》せする。クックッと含み笑いをしていたが、 「雀よ。パンの屑を屋根へ蒔いといたんですの」 ....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
ロ」 「イチロ」 息子の名を呼びかけるそれらは女の声もあるし、男の声もあった。クックという忍び笑いを入れて囁くように呼ぶ声は、揶揄い交りではあるが、決して悪意....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
How to See the battlefields――抜目のないトーマス・クックの巴里支店では、この四月からこういう計画を立てて、仏蘭西戦場の団体見物を勧....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ことができない」 「俺はすっかり匙を投げてしまった」 「薬師としては無責任だな」クックッと笑う声がした。 「それもどうも仕方がない。いわば俺の手に余ったのだから....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
せぬ、お立ち合いなされ!」 「さようさ、こいつは遁がれられまい」――だがにわかにクックッと笑った。「それにしても武士道は廃《すた》れましたな」 「何故な?」と集....
火葬国風景」より 著者:海野十三
もなく、シュウ、シュウという音響が聞えて来て、青い光芒が棺の隙間から見えた。 「クックックッ」 「はッはッはッ」 人を馬鹿にしたような高い笑声が、棺の外から響....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
なんでしょうかしら。」 「泊りましょうか。」 「御串戯を。」 クイッ、キュウ、クック――と……うら悲げに、また聞える。 「弱りました。あの狗には。」 と小村....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
いんだがな。近いと、どうも、この年でも極りが悪い。きっと冷かすぜ、石塔の下から、クックッ、カラカラとまず笑う。」 「こわい、おじさん。お母さんだがいいけれど。…....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
鉢物で、この爺は見世物の種かしらん、といやな香を手でおさえて見ていると、爺がな、クックックッといい出した。 恐しい鼻呼吸じゃあないか、荷車に積んだ植木鉢の中に....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
や華族の部類はやめておいた方がいいわよ」 他所事のようにそう云って私はひとりでクックッ笑ってしまいました。 「それよりお金のある方がいいんでしょう」 母は軽....
醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
た妙な訪問者はすぐ猫達に見つけられてしまいました。猫はごろごろ喉を鳴らし、牝鶏はクックッ鳴きたてはじめました。 「何だねえ、その騒ぎは。」 と、お婆さんは部屋中....
ランス紀行」より 著者:岡本綺堂
How to see the battlefields――抜目のないトウマス・クックの巴里支店では、この四月から斯ういう計画を立てて、仏蘭西戦場の団体見物を勧....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
「私かえ、私は、『|ブーランジェ将軍』号さ」 そう云って、しばらく咽喉の奥でクックと含み笑いをしていたが、お悦は、急に何事か思い出したとみえて、 「どう早苗....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
いたボルネオの首府の、サンダカンから自動車を走らせ、ラシイヌ達が避難しているここクック村の護謨園へ、たった今|到着いたところであった。 「早速来てくれて有難い」....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
。月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜の六島その主なるものなり。昔時、キャプテン・クックが一日に一島ずつ発見して、これに曜名を付し、日曜日は休みたるために、日曜島....