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「クリーム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

クリームの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
いが流れてきた。僕は思わずその襟の合わせ目を覗きこんだが、温かそうな毛皮の奥に、クリームのような真白な肌がすこしばかり見えて、その下に緑色のドレスがふっくらした....
赤外線男」より 著者:海野十三
ーの蔭に立っていた。鶯色のコートに、お定りの狐の襟巻をして、真赤なハンドバッグをクリーム色の手袋の嵌った優雅な両手でジッと押さえていた。コートの下には小紋らしい....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、また雪がぽたぽた降り来る。三度目の大雪か。 ◯岡東浩君来る。ツナ缶、飴、化粧用クリームを貰う。うちからはねぎ、にんじん、馬鈴薯、かぶを少し分ける。徹ちゃんの置....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
ら中腹にかけては、美わしいききょう色をして見える。頂上から中腹にかけては、灰色のクリームを頭から注ぎかけたようで、中腹では灰色とききょう色とがとけあっている。こ....
海底都市」より 著者:海野十三
りかねます」とその老ボーイらしき燕尾服《えんびふく》の人物が言った。そして美しいクリーム色の壁にかかっている鏡の方へ手を傾《かたむ》けた。 僕は、何だかぞっと....
一坪館」より 著者:海野十三
見下ろしている。いや、銀座界隈を見下ろしているといった方がいいだろう。 全体はクリーム色にあかるく仕上げられた。屋根には緑色の瓦がおかれた。 銀座を通る人々....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
製の人造人間に命令電波をさっと送れば、たちまち鋼鉄の戦車となって、貴様たちを、苺クリームのように潰し去るであろう。わが機械化兵団の偉力を、今に思いしらせてやるぞ....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
太陽のようであった。ふりかえると、今までポコちゃんのいた家があったが、それは白いクリームでこしらえた、みつバチの巣といったような感じだ。 ポコちゃんは、もう一....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
だ。そんな弱虫とは知らず、おれはこれまで、お前にずいぶん眼をかけてやった。アイスクリームが、一人に一個ずつしか配給されないときでも、おれはひそかに、お前には二つ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の烏帽子ほどに被さる。冷い香水がざっと流れる。どこか場末の床店が、指の尖で、密とクリームを扱いて掌で広げて息で伸ばして、ちょんぼりと髯剃あとへ塗る手際などとは格....
人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
の上にうき上がりました。そこは王子の御殿のあるときいた所でした。 その御殿は、クリーム色に光をもった石で建てたものでしたが、そこのいくつかある大理石の階段のう....
わが妻の記」より 著者:伊丹万作
それがちようどお太鼓の所一ぱいに出る。地は黒じゆすで顔料は油絵具のホワイトを少しクリーム色に殺して使い、筆は細い日本筆を用いた。 妻はよほどこの帯が気にいつた....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ろの実が、見ごとにいく皿もならび、鰊の照り焼、鶏の蒸し焼はいわずもがな。ミルクやクリームの鉢もそなわり、今わたしが数えあげたように、一切がっさい混沌としており、....
西航日録」より 著者:井上円了
七日快晴、暑気にわかに加わる。一昨日まで毎室暖炉を待ちしも、今日より食後、アイスクリームを呼ぶに至る。霜風凍雨の時節このことあるは、本邦人の怪しむところならん。....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
なう。月のもと船は南に進み、雲の果てこそが呂宋である。) 当夕より晩食にアイスクリームを出だし、夜中|電扇を動かす。 電扇送経。 (扇風器が風を送り夢より見覚....