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グラム
「グラム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
グラムの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「影」より 著者:芥川竜之介
どの写真?」
「今のさ。『影』と云うのだろう。」
女は無言のまま、膝の上のプロ
グラムを私に渡してくれた。が、それにはどこを探しても、『影』と云う標題は見当らな....
「河童」より 著者:芥川竜之介
わっていません。やはりだんだんせり上がった席に雌雄の河童が三四百匹、いずれもプロ
グラムを手にしながら、一心に耳を澄ませているのです。僕はこの三度目の音楽会の時に....
「死後」より 著者:芥川竜之介
ために、また一つには病的に良心の昂進《こうしん》するのを避けるために〇・五|瓦《
グラム》のアダリン錠を嚥《の》み、昏々とした眠りに沈んでしまった。……
(大正十四年九月)....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
ットの底の六十何銭かも忘れたまま、プラットフォオムの先へ歩いて行った。ちょうどワ
グラムの一戦に大勝を博したナポレオンのように。……
――――――....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
数を殖やして行った。僕は頭痛のはじまることを恐れ、枕もとに本を置いたまま、○・八
グラムのヴェロナアルを嚥み、とにかくぐっすり眠ることにした。 けれども僕は夢の....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
にも踊にも興味のない私は、云わば妻のために行ったようなものでございますから、プロ
グラムの大半は徒《いたずら》に私の退屈を増させるばかりでございました。従って、申....
「路上」より 著者:芥川竜之介
た。そこで彼は大井が一息ついたのを機会《しお》にして、切符と引換えに受取ったプロ
グラムを拡げながら、話題を今夜演奏される音楽の方面へ持って行った。が、大井はこの....
「星座」より 著者:有島武郎
かったための寒さとが重くよどんでいた。
渡瀬は、代数の計算と下手な機械のダイヤ
グラムとが一面に書きつづられているフールス・キャップ四枚を自分の前において、イー....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ば、雰囲気の高さは二八・九キロメートルということになる。なぜかと言えば、今一キロ
グラムの水が一キロメートルの高さから落ちるとすればその温度はすなわち二・三五度だ....
「橋」より 著者:池谷信三郎
黒な二羽の鴉のように、不吉な嘴を向き合せていた。 彼は万年筆をとりだすと、プロ
グラムの端へ急いで書きつけた。 (失礼ですが、あなたはシイカをほんとに愛しておい....
「競馬」より 著者:犬田卯
なるかならないくらいの、油断もすきもならないといったようなやつだった。仙太はプロ
グラムを見た。外国|擬いの長々しい読みづらい字がそこに書いてあった。しかし仙太は....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
いたされ、咳とめ注射のおかげにて陶然となりぬ。この喀血は三日間相当ありて全量二百
グラム位かと覚えたり。村上先生毎日三度来宅、懇切なる手当をつくされ、その甲斐あり....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
たのは、炯眼きまわる大蘆原軍医だった。今夜の紅子の登場も、無論、軍医の書いたプロ
グラムの一つだった。 ここへ来て、この軍医を賞讃する前に、読者諸君は、すこし考....
「怪塔王」より 著者:海野十三
い。ああっ――」 帆村おじさんはお尻をはさまれて、悲鳴をあげました。六十二キロ
グラムもあるおじさんのお尻ですから挟まれて痛いのもむりありません。こんなことなら....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
下数多の重大事件を抱えこんでいる――今も申した通りですが、例えば某研究所から二百
グラムという夥《おびただ》しいラジウムが盗難に遭い目下重大問題を惹起《じゃっき》....