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ケーブル
「ケーブル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ケーブルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
英日が別々に陣をとっている。「戦争をしようか」と三人で笑った。頭上には硫黄を運ぶ
ケーブルが動いている。ウ氏がつるさがってくる飛行船のような薪のたばを指して「ほら....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
う。また、シドニーの電車賃市内一ペンス(わが四銭)なるは安価なるも、メルボルンの
ケーブル車の三ペンス(わが十二銭)なるは高価なり。メルボルン市は電車を用いずして....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
事務所も、あとかたなく粉砕されてしまった。坑道を通って外へ鉱石をはこび出すための
ケーブル吊下げ式の運搬器も、その鉄塔も、爆風のため吹きとんでしまい、今は切れ切れ....
「地獄街道」より 著者:海野十三
縛りつけられてあったとしたら、下へは墜ちることが出来なかろう。さア、とにかくあの
ケーブルが怪しいとなると、吊り籠の先生、どこから人間の身体を積んできたかという問....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
浮標に繋留していた船から依頼されたわけだ。その浮標とロンドン局とは、やはり電纜《
ケーブル》で連結されているんだ。ところでDの十一号までは、つきとめたが、残念なこ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
擦れ合う高い音がきこえる。わが艇は、ついに潜水洞の中につき、今台のうえにのって、
ケーブルで曳きあげられているのだ。間もなく、艇は地下プラットホームへつくことであ....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
まじめに働いているのではなかろうか……。 茶店を出ると、蝉の声を聴きながら私は
ケーブルの乗場へ歩いて行ったが、ちょこちょこと随いてくる父の老妻の皺くちゃの顔を....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
っていた。それが豹一の若い心を明るい町の方へ誘うようだった。その左手の叡山には、
ケーブルの点々と続いた灯が大学の時計台の灯よりもキラキラと光って輝いていた。校庭....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
の埃と暗闇の情景を征服して、寺といえども信貴山となり生駒となり六甲となり、電燈と
ケーブルと広告と三味線と、ニッカボッカとルナパークと運動会の酒乱と女給と芸妓と温....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
のが気持ちが悪かった。両手を見るとまっかになって指が急に肥ったように感じられた。
ケーブルカーの車掌は何を言っても返事をしないですましていた。話をしてはいけない規....
「二つの正月」より 著者:寺田寅彦
客車で日本人らしい人に出会って名乗り合ったら、それは地質学者のK氏であった。この
ケーブル線路の上の方の部分は近頃の噴火に破壊されていたので徒歩の外に途はなかった....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
徒刑場のうちの何人《なにびと》も遠く及ばなかったことである。労役において、錨鎖《
ケーブル》を撚《ひね》りまたは轆轤《ろくろ》を巻くのに、彼は四人分の価値があった....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
圓のやっている撞球店へ帰って来て中食。みんなで高尾山へ出かけました。バスを棄て、
ケーブルを棄てるとしきりに霧が這《は》ってきては私たちを包み、またスーッと遠のい....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
き込んだり、あとは臨時出演ばかりしていたが、「南極のラジオ」「ラジオ幽霊」「恋の
ケーブルカー」「マリアの奇蹟」「新気養い張」「禁酒」「競馬場騒動」「道頓堀行進曲....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
同じようですものね。たしかにそういうところもある。
華厳滝のそばから、話の種に
ケーブルカアにのろうということでしたが、大層な列を見てヘキエキして馬返しまで同じ....