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コック
「コック〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
コックの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
女はマントルを着た子供を抱《だ》いている。そのうちにカッフェはおのずからまわり、
コック部屋の裏を現わしてしまう。
コック部屋の裏には煙突《えんとつ》が一本。そこに....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
分の注意に上らなかったのは、恐らく周囲の給仕にまぎれて、無意識にカッフェの厨丁《
コック》か何かと思いこんでいたからであろう。が、その時、自分が驚いたのは、何もい....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
寺に浪士の襲撃を受けた英吉利《イギリス》の特命全権公使サア・ルサアフォオド・オル
コックは我我日本人の音楽にも騒音を感ずる許《ばか》りだった。彼の「日本に於ける三....
「或る女」より 著者:有島武郎
にしました。自分の部屋《へや》の戸に鍵《かぎ》もかけずに飛び出したのですからバビ
コック博士《はかせ》の奥さんは驚いているでしょう。しかしさすがに米国です。着のみ....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
やるから大目に見るんだぜ。それからお富|姐御すまないけれど、その時間になったら、
コックの留公に用が出来るんだから、どこにも行かずに待たせて置いとくれ。もう二時ま....
「海底大陸」より 著者:海野十三
アと大きなあくびをする者もあった。船長は階段をのぼりながら、手すりにぶらさがって
コックリ
コックリいねむりをしていた。ロボット操縦装置を持ったメリー号の船体だけが....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
てもかわいいですよ」 キンちゃんは目を細くして笑う。 そのキンちゃんが、ぜひ
コック部屋へ見にきてくれというので、正吉はそのあとについてのぞきにいった。 す....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
は、一日食っているんだそうだ。その代わり、調味は石川が万事ひき受けている。だから
コックである。昼は御馳走があるからみんなむきで、こげ飯でもなんでも平げてしまう。....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
とびあがると、ハンドルをぐっとひねった。それから安全弁をひらくやら、給水パイプの
コックをひねるやら大騒ぎをして、やっとエンジンの壊れるのを救った。 エンジンは....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
ように憂鬱だった。僕は頭を垂れたまま、階段を上ったり下りたりしているうちにいつか
コック部屋へはいっていた。
コック部屋は存外明るかった。が、片側に並んだ竈は幾つも....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
食をしているに違いない……」と彼は思った。「テーブルの上には真白な布が敷かれて、
コックがお菜を運んで来る。たぶん支那料理だろう。 「二十五斤」なんてことは、彼等....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ども、今、さらにこれを補正増加して、段節を設けていちいち説明すべし。 狐狗狸は
コックリととなえ、明治二十年ごろ民間に行われたりし一種の魔術体のものにして、余が....
「迷信解」より 著者:井上円了
理由は心理学の問題なれば略しておく。これと同じく、一時わが国に行われたるものに、
コックリと申すものがある。すでに
コックリといえば、なにびとも知らぬものはなかろう....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
論明して、『妖怪玄談』第一集となす。その目次、左のごとし。 第一段 総論 第二段
コックリの仕方 第三段
コックリの伝来 第四段
コックリの原因 明治二十年五月....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
最初の約束と違うので私は不平満々である。ただちょっとした抜け道はあった。中国人の
コックたちはよく女遊びに出かけるが、帰りはいつも朝方になる。帰ってくると『アマン....