コレラ菌[語句情報] » コレラ菌

「コレラ菌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

コレラ菌の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
無系統虎列剌」より 著者:夢野久作
へまわった斎藤さんの吐瀉物について大変な報告がB町の警察署に来た。 「検鏡の結果コレラ菌を認めず。但し著明の酸性反応を認む」 西洋の名探偵だったらここで哄笑一....
労働者の居ない船」より 著者:葉山嘉樹
て」いた。 彼の腹の中では、百パーセントのアルコールよりも、「ききめ」のある、コレラ菌が暴れ廻っていた。 全速力の汽車が向う向いて走り去るように、彼はズンズ....
空襲警報」より 著者:海野十三
は小さいレッテルが貼ってあり、赤インキで何か外国語がしたためてあった。 「ほう、コレラ菌ですよ……」 国彦中尉は、警官の鼻の先に、その茶色の硝子筒をさしつけな....
決闘」より 著者:神西清
レンコは話題を変えようとした。 「ラエーフスキイは断然有害な人物だ。社会にとってコレラ菌みたいに危険きわまる奴だ」と、フォン・コーレンは語をつづけた、「奴を溺死....
死の接吻」より 著者:小酒井不木
にすべき命令が各地へ発せられたが、医学が進めば、黴菌だって進化する筈であるから、コレラ菌も、近頃はよほどすばしこくなって検疫官の眼を眩まし、易々として長崎に上陸....
ポウの本質」より 著者:平林初之輔
、彼の描く世界が普遍的に読者に迫る力をもっているのだ。そして私は言うが、科学者がコレラ菌を研究するのが、ちっとも悪いことでないと同じように、ポーがどんなに「不健....