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コンダクタ
「コンダクタ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
コンダクタの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
の上空まで伴れて行ってもらった。彼は此の塔の訪問者の案内役であり、エレベーターの
コンダクターであり、正午と六時のチャイムのミュージシャンでもあるのだ。エレベータ....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
である演出家――演出家と俳優との関係。演出家というのは、いわば音楽の演奏に於ける
コンダクターのようなものであると私は思う。しかし、今日の日本の実情に於ては、この....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
作曲家の名前かもしれない――二人最後に連弾した。それから私は、トオイシンホニイの
コンダクターにもなった。ジングルベルを、タンバリンやカスタネットや大鼓やトライア....
「鴉と唱歌」より 著者:寺田寅彦
いるはずである。その人々の中であるいは指揮棒でも振って老人の歌の拍子をとっている
コンダクターがいるかもしれないとすると、鴉はその視覚に感ずるある運動する光像のリ....
「ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
小猫は落ちつき払って向こう側へ出て来る。そうして相変わらず短いしっぽで、無器用な
コンダクターのようにいろいろな∞の字を描いていた。 名前はちびはおかしいという....
「自転車嬢の危難」より 著者:ドイルアーサー・コナン
亡くなりましたが、ジェームズ・スミスと申しまして、古い帝室劇場の、オーケストラの
コンダクターをしておりました。そして私は母と二人生きのこったのでございますが、私....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
勉強して書いたの。 それから今、ウィーンのワインガルトナーというオーケストラの
コンダクタァが夫人と来ています。二十八日にききに行った。いろいろ芸というものにつ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
カラにトスカニーニよかえれとプラカートが張られたというのも感銘深いことです。現代
コンダクターの王と云われるトスカニーニは、アメリカでこの報道を何とよんだことでし....
「道標」より 著者:宮本百合子
。オペラはもとより、ソヴェトになってから組織されたフェル・シン・ファンスという、
コンダクターなしの小管絃楽団の演奏にしろ、伸子が日本できいていたオーケストラとは....
「南路」より 著者:宮本百合子
を透して、転って行くお婆さんの後つきを見るのは、なかなか罪のないみものであった。
コンダクタアが、ちゃんと番をしているのだから、たとい時間になっても、一分や二分待....
「孟買挿話」より 著者:吉行エイスケ
他の国民にも増して劣るものではないことを切々と話す、そのとき場内の電光が絞られて
コンダクターの指揮棒がはねかえると数十本の楽士達の手足が渦を巻いて低声で唄いなが....