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コール天
「コール天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
コール天の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
眼をしばたたかれた。 私は鳥打に紺飛白《こんがすり》、小倉袴《こくらばかま》、
コール天の足袋、黒の釣鐘マントに朴歯《ほおば》の足駄といういでたちでお菓子らしい....
「鏡餅」より 著者:宮本百合子
くるくるとまいて、下からメリンス友禅の派手な前垂を出した弁当屋の女中が、足は紫の
コール天足袋だが、頭だけは艶々した島田で、留置場わきの小使室のところから出て来た....
「ココナットの実」より 著者:夢野久作
。ホッと安心のため息をしいしい立ち上り、又服を着直した。靴穿きのまま、ダブダブの
コール天のズボンと上衣を着て、その上から妾の古いショールをグルグルと捲き付けた。....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
した。さあなんでも五○銭位と思いますがと答えると「そうですか、すると……」と彼は
コール天のズボンから銅貨銀貨を一掴み玄関へずらりと並べました。そして一○、二○と....
「石ころ路」より 著者:田畑修一郎
その中心なのだ。いろんな人がやってくる。近くのバタ製造所の技手、印半纒を着た男、
コール天のズボンをはいた男、などが通りがかりにひょっこり入ってきて、三十分も一時....
「窃む女」より 著者:黒島伝治
に包んだ。 「友吉にゃ、何を買うてやるんだ。」清吉は眼をつむったまゝきいた。 「
コール天の足袋。」 「そうか。」と、彼はつむっていた眼を開けた。 妻は風呂敷包....
「魔都」より 著者:久生十蘭
いうまでもない。これこそは関東を二分してその覇を争う前田組の尖兵隊。
いずれも
コール天の半ズボンに長靴下。喧嘩の定法で印絆纒《しるしもの》は一切身につけない。....