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ゴム紐
「ゴム紐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ゴム紐の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
》をして、黒い綿入ズボンに防寒帽をかぶった中国の女が、腕に籠を下げ、指にとおした
ゴム紐で、毬《まり》をはずまして売っていた。その毬は支那風に、赤、黄、緑の色糸で....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
肢をばたつかせ 糸のように塞いだ眼をしろく光らせ あおぶくれた腹にわずかに下着の
ゴム紐だけをとどめ 恥しいところさえはじることをできなくさせられたあなたたちが ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の揺れている心持です。あながち長い間汽車にゆすられて来たからではなく。パチンコの
ゴム紐をつよく遠くひっぱればひっぱるほど、ひどい勢ではね戻って来るでしょう? 私....
「神経」より 著者:織田作之助
もろこしの菓子を売ったり、間口の広い店の片隅を露天商人に貸して、そこではパンツの
ゴム紐や麻の繩紐を売ったりしていた。向いの常盤座は吉本興業の漫才小屋になっていた....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
屋の中に兇器とおぼしいものは何一つないものだから、他殺であろうと考えられる。或は
ゴム紐の一端に結びつけられた銃器でもって自殺を計る。手を離すと一緒に銃は煙突の中....