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ソーダ水
「ソーダ水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ソーダ水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
ろきではなかった。 彼らは、タウベが飛んでいる空の下で、平気でアイスコーヒーや
ソーダ水を飲んでいたのである。 ワルシャワの衛戍隊《えいじゅたい》であったイワ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
んやわ」傍へ来ると、友子はもう涙ぐんでいた。 近くの木村屋の喫茶店へはいった。
ソーダ水のストローをこなごなに噛み千切りながら、友子は妊娠している旨豹一に言った....
「光の中に」より 著者:金史良
は必要以上の言葉はいくらも交さなかった。彼はアイスクリームとカレライスをとり私は
ソーダ水を飲んだ。 「うまいかい」 「うん」彼は皿の上に顔をつけたまま私を上目で....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
小卓子の側に歩みよった。 「――料理が六種類に、飲科が五種類だ。サイフォンの中の
ソーダ水も忘れないで鑑識課へ廻すこと。その外に皿が四つ、コップが三個。空いた缶詰....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
安楽椅子に、どっかと身をなげかけた。その前に小さいテーブルがあって、酒の壜と盃と
ソーダ水の筒とがのっている。ターネフは、およそ師父らしくない態度で、足をくみ、そ....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
い物品といふ意味だ。 すでに昼すぎる頃からコーヒーといふウヰスキーを飲む餓鬼、
ソーダ水の酒を飲む餓鬼、これはもつぱら馬小屋からの落ち武者で、実は単に酒餓鬼の足....
「西瓜」より 著者:岡本綺堂
言でわたしを案内して、停車場の前にあるカフェー式の休憩所へ連れ込んだ。 注文の
ソーダ水の来るあいだに、横田君はまず口を切った。 「たぶん間違いはあるまいと思っ....
「決闘」より 著者:神西清
はレモナーデのスタンドへ足を向ける。一見グルジヤ女〔するような声で言う。 「君、
ソーダ水を一杯たのむ!」 ラエーフスキイがナヂェージダ・フョードロヴナに嫌悪を....
「誰が・何時・何処で・何をした」より 著者:竹久夢二
ンを窓にかけた喫茶店がありました。金さえ持っていれば、あすこの椅子へ腰をかけて、
ソーダ水でもチョコレートでも飲めるのだということを、二人はこの時はじめて気がつい....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
げて坐った。 そこへボーイが来た。 「珈琲!」 信吉が注文すると、娘も、 「
ソーダ水!」 信吉の顔は見ずに注文した。 雀斑が多いが、眼元がぱっちりして、....
「花模様女剣戟」より 著者:小野佐世男
」 「わたしはじめて女剣戟みたんだけれど、すっかり気分がよくなって、まるで上等の
ソーダ水をのんだように胸がスウートしたわ」 「何にさ、その腕をまくってふり廻すの....
「アメリカの牛豚」より 著者:北大路魯山人
屋が占めています。ここではご存知のように、薬ばかりでなく、郵便切手、日用雑貨から
ソーダ水、アイスクリームなどを売り、軽い食事もできるようになっています。店の左側....
「ひとりすまう」より 著者:織田作之助
る」といって、右肩を下げ、棒切れの様な貧弱なステッキをひきずりながら出て行った。
ソーダ水を註文すると彼女は喀血した人にはソーダ性のものは毒だ、紅茶にしなさい、と....
「銀のつえ」より 著者:小川未明
。そこには、彼のよくいったカフェーがありました。 知らない男が、酒を飲んだり、
ソーダ水を飲んだり、また、蓄音機をかけたりして時間を費やしていました。いつか、自....
「オスカー・ブロズキー事件」より 著者:妹尾アキ夫
うと、ブロズキーはそれがなによりの好物だといって、自分でウィスキーにサイフォンの
ソーダ水を入れて、さも美味そうにオートケイキを食べはじめた。 ブロズキーはゆっ....