»
チリ
「チリ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
チリの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
文が掲げられて、海外通信にはシナ領土内における日露《にちろ》の経済的関係を説いた
チリコフ伯の演説の梗概《こうがい》などが見えていた。二面には富口《とみぐち》とい....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
と、先から、がらりと扉を開けて、把手に手を置きながら、中を覗込んでいた運転手が、
チリン無しにちょうどそこの停留所に車を留めた。 御嶽山を少し進んだ一ツ橋|通を....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
ていたら、たちまち九時になった。帰りに矢来から江戸川の終点へ出ると、明き地にアセ
チリン瓦斯をともして、催眠術の本を売っている男がある。そいつが中々|※々退却した....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
白地の浴衣、水玉の藍模様かなんかで、十字の襷掛け、荷の軒には風鈴が吊ってあって、
チリン/\の間に「ひやっこい/\」という威勢の好いのです。砂糖のが文久一枚、白玉....
「女客」より 著者:泉鏡花
はらと、薄曇る燈の前に落涙した。 「お民さん、」 「謹さん、」 とばかり歯をカ
チリと、堰きあえぬ涙を噛み留めつつ、 「口についていうようでおかしいんですが、私....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
の節じゃ多日姿を見なかったわね、よくお前さん、それ、あの娘が通ると云うと、箸をカ
チリと置いて出窓から、お覗きだっけがね。」 苦笑いで、春狐子。 「余計な事を言....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
人橋で、直ちに婿君の家の廊下をお渡りなさるんだと思うと、つい知らず我を忘れて、カ
チリと錠を下しました。乳房に五寸釘を打たれるように、この御縁女はお驚きになったろ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
でございますよ。」 と、雨もりのような形が動くと、紺の上被を着た婦になって、ガ
チリと釣ランプを捻って離して、框から直ぐの階子段。 小村さんが小さな声で、 「....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
で、じりりとする。 羽目も天井も乾いて燥いで、煤の引火奴に礫が飛ぶと、そのまま
チリチリと火の粉になって燃出しそうな物騒さ。下町、山の手、昼夜の火沙汰で、時の鐘....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
と洋傘を持った風采を自ら嘲った、その手巾を顔に当てて、水髪や荵の雫、縁に風りんの
チリリンと鳴る時、芸妓島田を俯向けに膝に突伏した。 その時、待合の女房が、襖越....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
づれやら、手を曳いたの、一人で大手を振るもあり、笑い興ずるぞめきに交って、トンカ
チリと楊弓聞え、諸白を燗する家ごとの煙、両側の廂を籠めて、処柄とて春霞、神風に靉....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
ざった、独身の御老体で。…… 京阪地の方だそうで、長逗留でござりました。――カ
チリ、」 と言った。按摩には冴えた音。 「カ
チリ、へへッへッ。」 とベソを掻....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
なかにはいっていたばらの花は、カイちゃんは死んではいないといってるけれど。」 「
チリン、カラン。」と、ヒヤシンスのすずがなりました。「わたしはカイちゃんのために....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
しをして――(女神は、まったく活きておいでなさる。幽寂とした時、ふと御堂の中で、
チリンと、幽な音のするのは、簪が揺れるので、その時は髪を撫でつけなさるのだそうで....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
す。』 漁『お二人一緒に釣ってまして、植木やさんが水押に出てお小用してますと、「
チリン」、と一つ来ましたので、旦那が、「おい、お前のに来てるよ」と、仰有る内に、....