»
テンス
「テンス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
テンスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
りも負けずに退屈を極めていた。彼は無風帯を横ぎる帆船《はんせん》のように、動詞の
テンスを見落したり関係代名詞を間違えたり、行き悩《なや》み行き悩み進んで行った。....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
い』と歎ずるようなはめに立至ったのである。 アメンホテプ――またクト・エン・ア
テンス(Chut-en-atens)すなわち『日輪の光輝』――の宗教の偉大であっ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ハリ・ドレゴは、まだ諦《あきら》めかねて水戸に相談をかけた。 「うむ、ジム・ホー
テンスの説に傾聴するんだな」 さっきから水戸は、巖陰《いわかげ》からオルタの町....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
い」と。そして神様に私を助けてしかせしめ給わんことを祈りました。私は神のエキジス
テンスなどを議論する気がないのです。私は私の祈りの心持ちの実験にたよります。そし....
「花燭」より 著者:太宰治
ほのかな愛のよろこびに於いてさえ、この男を悲惨な不能者にさせていた。ラヴ・インポ
テンス。飼い馴らされた卑屈。まるで、白痴にちかかった。二十世紀のお化け。鬚の剃《....
「古典竜頭蛇尾」より 著者:太宰治
て最も根強い。 五七五調は、肉体化さえされて居る。歩きながら口ずさんでいるセン
テンス、ふと気づいて指折り数えてみると、きっと、五七五調である。──ハラガヘッテ....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
んだよ。あんなたちの男が、ひとの女房を易々と手にいれたりなどするんだねえ。インポ
テンスじゃないかと思うんだけれど。なに、名ばかりの親戚で僕とは血のつながりなんか....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
ならば、私はそれに、「審判」と名づけなければいけないようだ。すべての遊戯にインポ
テンスになった私には、全く生気を欠いた自叙伝をぼそぼそ書いて行くよりほかに、路が....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
度から見た客観的写生的描写だと思って見れば、これは実につまらない短い記載的なセン
テンスである。最も有利な見方をしても結局一枚の水彩画の内容の最も簡単なる説明書き....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
。六七歳のころ、始めて従兄から英語の手ほどきを教えられた時に、最初に出会ったセン
テンスは、たしか「猿が手を持つ」というのであった。その時、まず冠詞というものの「....
「人の言葉――自分の言葉」より 著者:寺田寅彦
学んだのである。私は私の生徒からも多くを学んだ。」(パブロ・カザルスの言葉。マル
テンスの『ストリングマスタリー』より拙訳) スペシアリストのほんとうの意義、そ....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
の心理学の一種ともなっただろう。それならばカントの分析の一部は、極端に云ってテー
テンスの心理学に解消され得るかも知れない。之がテー
テンス心理学の如きものに止まら....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
のと媒介されたものとはこの時初めて、認識論上の過現未の区別を与えられる。認識にも
テンスが大切だ。――直接態の所与のもつ神秘性を解消するものは、田辺博士の絶対弁証....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
ることを知らしめたのであった。 一六七五年にはドイツの旅行家フリードリヒ・マル
テンスが、スピッツベルゲンからグリーンランドの方面に航海した見聞記を刊行している....
「解説」より 著者:原田義人
は講演『物語作家カフカ』(一九五二)という小冊子において、「一つ一つの言葉とセン
テンスとから、全体の意味づけを帯びた構成にまで昇っていく文献学的解釈は、カフカに....