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「デカ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

デカの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
性急な思想」より 著者:石川啄木
於て自分の生活を改善するところの何等かの努力を営み――仮令《たとえ》ば、頽廃的《デカダン》という事を口に讃美しながら、自分の脳神経の不健康を患《うれ》うて鼻の療....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ティコ・ブラーヘ/占星術/ケプラー/ガリレオ/天文学に望遠鏡の導入/教会の迫害/デカルトの宇宙開闢論/渦動説/遊星の形成/地球の進化に関するライブニッツとステノ....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
がなくなって、下へ下へと重みが加わったのだろう。堕落、荒廃、倦怠、疲労――僕は、デカダンという分野に放浪するのを、むしろ僕の誇りとしようという気が起った。 「先....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
量である。だがこの悪意ある射撃は、世紀末的な廃頽せる現代に於て、なんと似合わしいデカダン・スポーツではあるまいか。 小暗いレールを踏み越えて、ヒラリとプラット....
赤外線男」より 著者:海野十三
た。「これでも日本人としては、純種ですわヨ」 「純種か! イヤ僕は、君があまりにデカイもので、もしやと思ったんだよ」 「先生は、小さくて可愛いいんですのネ」彼女....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
るいは四段を割き、 「帝都に吸血鬼現る? ――日比谷公園の怪屍体――」 とデカデカに初号活字をつかった表題で、昨夕の怪事件を報道しているところを見ても、敏....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
ても、矢張り鴨の長明が有為転変を儚なみて浮世を観ずるような身構えをしておる。同じデカダンでも何処かサッパリした思い切りのいゝ精進潔斎的、忠君愛国的デカダンである....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
、またカントかとか何とかひやかしたら、そんなものじゃないと答えた。それから、じゃデカルトだろう。君はデカルトが船の中で泥棒に遇った話を知っているかと、自分でも訳....
○○獣」より 著者:海野十三
あろうか。 翌日の朝刊新聞には、東京ビルの崩壊事件が三段ぬきの大記事となって、デカデカに書きたてられていた。 「深夜の怪奇! 東京ビルの崩壊! 解けないその原....
カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
シテヨリ確実ナル伝達能力ヲ持ツ。ソレハツマリ、構成ガ単純デ、劃ガ少ナク線ガ直線的デカツ規則的ナタメ、書クニモ読ムニモマチガウ機会ガ少ナイコトヲ意味スル。現在カタ....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
はモナリザ以上のものを描いてみせるよ、きっと。 瀬古 僕はワットーの精神でそのデカダンの美を見きわめてやる。 青島 見もしないでなにをいうんだい。 瀬古 ....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
臭くなるが、畢竟は二葉亭の頭の隅のドコかに江戸ッ子特有の廃頽気分が潜在して、同じデカダンの産物であるこういう俗曲に共鳴したのであろう。これを日本国民が二千年来こ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
伝襲があったので、江戸の通人の女遊びは一概に不品行呼ばわりする事は出来ない。このデカダン興味は江戸の文化の爛熟が産んだので、江戸時代の買妓や蓄妾は必ずしも淫蕩で....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、みなヤソ教の旧説に抗して天文の新知識を与えたるものなり。かの近世哲学の祖先たるデカルト、スピノザ等は、みなヤソ教の妄見を脱して思想の新世界を開きたるものなり。....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
来はどちらへ抜けてもボオドレエル的色彩などは全然見つからないのに違いない。たといデカダンスの詩人だったとしても、僕は決してこういう町裏を徘徊する気にはならなかっ....