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ナンバー
「ナンバー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ナンバーの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
ているか。相手はどの女だい」 「それが例のチェリーなんだ。チェリーはこの頃、断然
ナンバー・ワンだよ。君江も居るには居るが昔日の俤無しさ。しかし温和しくなった。温....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
それはアノ……」 「はっきり言いなさい」 「ハ、それは、なんでございます、うちの
ナンバー・ワンの女給、ゆかりの寝床なんです」 「ウンそうか。で、そのゆかりさんは....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
よく見た。なるほどどこか江川百合子に似ている、妹も美しいが、カフェー・ドラゴンの
ナンバー・ワンだけあって、姉の初子も非常な美人だ。 「吉川と百合子とはどこで知合....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
で引く線や図などで、現わすような性癖があるのです。それを、難しく云えば数形式型《
ナンバー・フォームス》といって、反面にはなにかにつけて、それを他のものに、結びつ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
まる物腰で、折竹の七十五番街の宿へやってきた。 世界的探検家対ギャングスター・
ナンバー一。まずこれは、一風雲必ずやなくてはなるまい。 「ご免なすって」と人相は....
「雨」より 著者:織田作之助
べ、そして、五十銭で行けと交渉した車で萩之茶屋の女のアパートへ行った。女が赤玉の
ナンバーワンということで自尊心の満足があったが、しかし養ってやるから一緒に暮そう....
「雨」より 著者:織田作之助
を想いだした。カッと唇をかみしめながら、キャバレエーの中へはいって行った。ここの
ナンバーワンは誰かと訊いて、教えられたテーブルを見ると、銀糸のはいった黒地の着物....
「競馬」より 著者:織田作之助
沢《ぜいたく》な学生達が行く、京都ではまず高級な酒場だったし、しかも一代はそこの
ナンバーワンだったから、寺田のような風采《ふうさい》の上らぬ律義者の中学教師が一....
「俗臭」より 著者:織田作之助
の博奕に加っていたが、途中で勝逃げし、道頓堀のグランドカフェーに出掛けた。そこの
ナンバーワンのメリーという女を彼は月六十円で世話しているのだった。メリーは仲々い....
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
色で稼げる色気の限界なぞたかが知れている――というのが、十五年前銀座の某サロンの
ナンバーワンだった頃から今日まで、永年男相手の水商売でもまれて来たこの女の、持論....
「雪の夜」より 著者:織田作之助
ぐるしい物の言い方だったが、しかし、だんだんに阿呆のようにさばけて、たちまち瞳を
ナンバーワンにしてやった。そして二月経ったが、手一つ握るのも躊躇される気の弱さだ....
「ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
幸運を引き当てた「想い出のワルツ」、どよめきと共に次の幕が切って落され、ジャズの
ナンバーワンと絶讃をあびている、ジョージ・川口とビッグ・フォアー、なかでも太鼓の....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ほかに生活力のないヤマさんが自然やりそうなことは思いやられるのである。上野の杜の
ナンバーワン女形出身などゝいうと彼ではないかと気にかかり、男娼の写真がでゝいるな....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ロハの大魂胆が全然影を没するということは有りえない。かの人物が言うように、銀座の
ナンバーワンが二百人集っているというのは逆上的であるけれども、ストリップの踊り子....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
あまりハヤラないダンスホールがダンサー各員一そう奮励努力せよ、そこで週間の売上げ
ナンバーワンからテンまでに勲章を授与した。そう云えば、大阪のストリップは始まる前....