»
ネズミ
「ネズミ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ネズミの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野のはくちょう」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ないことを知っていました。そこでかまわずしごとをつづけました。 ちいさなハツカ
ネズミが、ちょろちょろゆかの上をかけまわって、イラクサを足のところまでひいいてき....
「九龍虫」より 著者:上村松園
すと、やはり効いているものらしい。 九龍虫は呑めども呑めどもあとからあとからと
ネズミ算式に増えてくる。与えた食物の中へわいわい入り込んでそれを食い散らし、食い....
「金属人間」より 著者:海野十三
を呼んだ。だが、そのこたえはなかった。 「誰か中にいるんだよ。おお、こわい」 「
ネズミじゃないかしら」 「
ネズミがあんな大きな音をたてて、ガラスをこわすもんです....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
に、手はずができていた。 だが、怪塔はしずまりかえっていた。いつまでたっても、
ネズミ一匹も出てこなかった。それだけにますます気味がわるくてしょうがなかった。 ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
お互いの……もっと大切な急所まで賭けて賭博しており、そして魔法使いが旋風に乗り、
ネズミどもが笛に釣られて滅亡したという、この社会状態はなんであろうか? 説き難い....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
い。宇宙は人生のためにあるのではない、そのなかに人間というものがあるのであって、
ネズミというようなものもまた生きなければならぬ。そういうものの生活と、人間の生活....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ければ、夜な夜な怪風吹き起り、日中といえども台所や座敷などにツムジ風などが起り、
ネズミその他のジャングルとなるであろう。かと云って、タダモノの住みこなせる家では....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
する大侮辱デアル、と大そう怒っていましたね。なるほど定九郎のイノシシや仁木弾正の
ネズミよりもダラシがないような職業的劣等感にハンモンしたかも知れんな。第一キリが....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
はどうやらムダに終ったようです。悪党は相手を見て要心します。その点セラダはタダの
ネズミではなかったのです。また知り合いの二世からセラダの素姓をたぐりだそうと努め....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
談はすゝめられていた。ところが、大浦種則というウスノロ先生が、却々もって、タダの
ネズミではなかったのである。 種則は美代子に向って、入聟になって病院をつぐ、財....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
の方を向いてすわっていました。そのとき二人は浅草とか云ったと思います。男の服装は
ネズミ色のオーバー、ギャバジンの白いズボン、ノーネクタイだった。後姿なので人相は....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
の答えはなかった。青木はやや苦笑して、 「フン。よかろう。タヌキかトラか、ただの
ネズミか知らないが、オレは長さんの正体を見とどけるのがタノシミさ。オレが来年も生....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
ンゴロウ(水虫)なども不時のオヤツとして、いける。赤蛙が、また、うまい。ムジナ、
ネズミ、モモンガー、町の生活では味えない美食である。風味が変って、特によろしいの....
「はつ恋」より 著者:神西清
夜食の時、わたしにこう言った。 「何をお前、そうふくれ返っているんだね? まるで
ネズミが、ひきわり麦をねらってるみたいにさ」 わたしは返事の代りに、ほんのお付....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
をむしりとって、雪といっしょにたべて、生きていた。あれ野に追い出されてからは、野
ネズミをとってたべたり、草の実をたべたりして、十年も十五年もがんばっていた。 ....