»
ネーム
「ネーム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ネームの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魯迅さん」より 著者:内山完造
とうとうそれ以来魯迅の名前では文章を発表できなくなった。魯迅が今までに使ったペン
ネームは百三十いくつあったということですが、私の知っていたのは百九です。 魯迅....
「金属人間」より 著者:海野十三
、どこの何者ともわからず、ただ服の裏側に「猿田《さるた》」と刺繍《ししゅう》した
ネームが縫《ぬ》いつけてあるだけであった。職業もはっきりしないが、からだはがんじ....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
野郎は……」 「ほう、月尾寒三ですか」 袋探偵はうっかりしていて、烏啼のラブ・
ネームを調べることを忘れていた。そうだった。ぼくは烏啼天駆です、愛しきお嬢さん―....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
だけなら、こんなことはどっちでもよいのであった。しかし只今は「黄谷青二」なるペン
ネームの外に、別に本名によって或る本職を持っているのだった。それは相当立派な役柄....
「超人間X号」より 著者:海野十三
「ああ、この機械にちがいないです。『遠距離《えんきょり》制御台RC一号』という
ネーム・プレートがうちつけてありますよ」 戸山が、博士にいった。 「おお、それ....
「遊星植民説」より 著者:海野十三
う御座い」 「まア、ここは屋上。博士の研究室なんてありゃしないわ。あら、あすこに
ネーム・プレートが下っている。まるで、エッフェル塔の天辺に鵠が巣をかけたようね。....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
を反向けながら、震え声で答えた。 「知ってますとも、この男は――、ゴリラのニック
ネームで通っているツバメ・タクシーの運転手で、吉川さんッて人ですわ」 ツバメ・....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
話をただ聞いているだけで、一向取り上げてくれず、その日から私は伯爵様というニック
ネームで、狂人としての取り扱いを受けるようになりました。 厳重な監視のもとに幾....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
した尊敬と羨望に現わされていた。事実私は、どの教師でも必らずつけられているニック
ネームを、三四郎に関する限り耳にした事がなかった。それはまことに不思議なことでさ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
、いわば新聞の見出し通り、「問題の美貌女優」だった。「オリンピア」の支配人がその
ネーム・ヴァリューに眼をつけるだけのことはあったのだ。ラウンド・サーヴィスするだ....
「火の扉」より 著者:岸田国士
」 「えゝ、それが……わしはたゞ、ちよつとした関係で、浜島キヨウジという――ペン
ネームだろうと思うんですが……」 そこまで聞くと、彼女は、思わず声をはずませて....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
法隆寺再建非再建に関する審判判決書」と題する一篇の漫文を起稿して、斉東野人のペン
ネームを以て、翌四月の歴史地理誌上に掲げる事となし、別に「関野・平子二氏の法隆寺....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
ってたくらんだのよ。ごめんなさい」 蓬莱建介は、ばらの花の枝にしばりつけてある
ネーム・カードをみながら大きな声で云った。 「僕をふった女性はまだ来ないかね」 ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の芽ばえのあるような思い出も色々あった。たましいの深みを揺がさない程度の、アンゲ
ネームな美の経験というものは詩人的素質の少年にはかなり拡がりを持ち得るものである....
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
暦の別の個所をめくった――ロシア正教の暦には各々その日に命名すべきクリスチャン
ネームが数個ずつ指定してあるからである。 アカーキイ・アカーキエウィッチ――ロ....