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バルチック海
「バルチック海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
バルチック海の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
りながら、 ――一先ず俺はこれより汕頭《スウトウ》に行き、其後ペトロフの軍艦で
バルチック海からロシア入りをする決心なのだ。我々の離れることのできぬ別離も、数年....
「メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
Kircher(一六〇一-八〇)――ドイツの数学、言語学、考古学の学者。 (9)
バルチック海の北方の海。 (10)向い風のために帆がマストに吹きつけられること。....
「モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
出している。したに、 ホテル・パッサージ 電気入りの看板がでていた。
バルチック海の春先の暴風がおこる朝、この看板はゆれた。そして軋《きし》む。黄色い....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
にバルチック艦隊の水兵として召集され、捕虜となって熊本にいたことがある。そして、
バルチック海軍兵士の革命的組織に関係し、のち亡命して長くイギリスで海員生活をした....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
こにでも転がっている。 むかし、ロスキルドのアブサロン僧正という坊さんが、ここ
バルチック海の咽喉ズイランド島に「すこしの土地を買った」。この「彼はすこしの土地....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
利と仏蘭西の二つの国家によって、そこの空気は二倍の比重を持っていたからだ。どこか
バルチック海に沿う新興共和国の大統領護身兵のような、考え抜いた制服の、一人の鼻の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
蝋燭《ろうそく》にはりつけるくらいのものだ。十九世紀とはそんな時代なんだ。わしは
バルチック海の向こうまでも逃げてゆきたいほどだ。わしは既に一七八七年から、何もか....
「伯林の降誕祭」より 著者:岡本かの子
樹の真黒な枝を突張った林立となる。雪がもう直ぐに来るのです――そしてクリスマス。
バルチック海から吹き渡って来る酷風が、街の粉雪の裾を斜に煽る。そして行き交う厚い....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
けれども、生活資料の増加によりその人口と力とを急速に増加し、遂には支那の辺境より
バルチック海沿岸に至る全領域は、かの勇敢、強壮、進取的な、艱難に馴れ、戦を好む、....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
条例に関し下院の委員会に提出された証言の中で、穀物商人の一人は、我国が不作の時に
バルチック海沿岸地方も不作だったという場合は再々あるかと訊ねられたのに答えて曰く....