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パステル
「パステル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
パステルの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「審判」より 著者:カフカフランツ
いもじゃもじゃの一面の髯を生やした肥った男だったし、あの絵は油絵だったが、これは
パステルでさっとぼかしてあった。だがそのほかの点では似ていた。この絵でもやはり、....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
る、あるいはエッチングをやるのも面白いだろうし、木版を彫ってもいい、あるいは素描
パステル、何でも好きなことをやれば気持が直る。またその色々について特種の色や、技....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
資が甚だ乏しいから、生きて食うのもようやくで、とても油絵の道具が買えない。水彩や
パステルなどでトランク一杯絵を書いていたが、呆れたことには、女の姿の絵ばかりであ....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
中、死を見ることは一|度位なものである。梅毒も根治される、その他遺伝論、催眠術、
パステルや、コッホなどの発見、衛生学、統計学などはどうであろう……。』 我々ロ....
「芸術と国民性」より 著者:津田左右吉
例えば画家が水彩画を作る。それはその画家のその時に現わそうとすることが油絵よりも
パステルよりもその他のものよりも水彩を以て現わすことが最も適切だと感ずるからであ....
「先生への通信」より 著者:寺田寅彦
幕にバレーがあります。国にいた時分「スチュディオ」か何かに載せたドガーの踊り子の
パステル絵を見て、なんだかばかげたつまらないもののような気がしましたが、その後バ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
深緑《ふかみど》りで塗って、その真中に一の動物が蹲踞《うずくま》っているところを
パステルで書いてある。主人は例の書斎でこの絵を、横から見たり、竪《たて》から眺め....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
にたてまつったりするのですね。荷風のあくどさはペンキ絵ではないわ、せいぜい水彩か
パステルね。谷崎のはペンキ式です。春夫の生きのよかった時代がペン画に淡彩をほどこ....
「道標」より 著者:宮本百合子
れている桃色や灰色が単調な、反射光線のない薄明りの中で街路樹の葉の濃い緑とともに
パステル絵のように見えた。物音も不思議に柔らかく遠くひびくようになった。
夜の....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
は無い、つまりクリーム色に非常に薄くしたオークルを混ぜた、Nは「こんな色は上等の
パステル繪具で出せるだけだ」と言つていました。ただし、
パステルだと、粉つぽくなつ....
「恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
クス学の書簡によって占められていた。またマヤコフスキーとレーニンとピリニヤーク、
パステルナックの、新刊書で埋れた。イリヤエレンブルグを人々は狂人だと云っていた。....