»
パッ
「パッ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
パッの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「父」より 著者:芥川竜之介
が、自分の隣のベンチに腰をかけて、新聞を読んでいた、職人らしい男の靴《くつ》を、
パッキンレイだと批評した。これは当時、マッキンレイと云う新形の靴が流行《はや》っ....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
う事は、どうしてきめるのです。」
「それは、傑作をのせて見れば、わかります。モオ
パッサンの『女の一生』でも載せて見れば、すぐ針が最高価値を指《さ》しますからな。....
「路上」より 著者:芥川竜之介
いる男だった。だからその説明の中にも、種々の精神病者の実例として、ニイチェ、モオ
パッサン、ボオドレエルなどと云う名前が、一再ならず引き出されて来た。
初子は熱....
「或る女」より 著者:有島武郎
心を心としていたのに気がついた。放埒《ほうらつ》な、移り気《ぎ》な、想像も及ばぬ
パッションにのたうち回ってうめき悩むあの大海原《おおうなばら》――葉子は失われた....
「或る女」より 著者:有島武郎
あ》のいたずらに決まっとる。ばかにくやしかったと見えるて。……が、こうなりゃ結局
パッとなったほうがいいわい。みんな知っとるだけ一々申し訳をいわずと済む。お前はま....
「我が宗教観」より 著者:淡島寒月
行って、和尚に対面して話の末、禅の大意を聞いたら、火箸をとって火鉢の灰を叩いて、
パッと灰を立たせ、和尚は傍の僧と相顧みて微笑んだが、終に父にはその意が分らずにし....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
って、濡々と呂した。 ――こういう時は、南京豆ほどの魔が跳るものと見える。――
パッと消えるようであった、日の光に濃く白かった写真館の二階の硝子窓を開けて、青黒....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
掛屋風情のこの容体では、宿が取悪かったんでございますよ。というのが、焼山の下で、
パッと一くべ、おへッつい様を燃したも同じで、山を越しちゃあ、別に騒動も聞えなかっ....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
どんげの開くとおなじだ。俺たちが見れば、薄暗い人間界に、眩い虹のような、その花の
パッと咲いた処は鮮麗だ。な、家を忘れ、身を忘れ、生命を忘れて咲く怪しい花ほど、美....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
そこで息を吐く、肩を一つ揺ったが、敷石の上へ、蹌踉々々。 口を開いて、唇赤く、
パッと蝋の火を吸った形の、正面の鰐口の下へ、髯のもじゃもじゃと生えた蒼い顔を出し....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
タカタカタカタ、さーッ、さーッ、ごうごうと吹くなかに――見る見るうちに障子の桟が
パッパッと白くなります、雨戸の隙へ鳥の嘴程吹込む雪です。 「大雪の降る夜など、町....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
、柱からも、横木からも、頭の上の小廂からも、暖な影を湧かし、羽を光らして、一斉に
パッと逃げた。――飛ぶのは早い、裏邸の大枇杷の樹までさしわたし五十|間ばかりを瞬....
「売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
屋へ帰ると、引傾いだ濡縁づきの六畳から、男が一人|摺違いに出て行くと、お千さんは
パッと障子を開けた。が、もう床が取ってある…… 枕元の火鉢に、はかり炭を継いで....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
煽るや否や、人の立つごとく、空へ大なる魚が飛んだ。 瞬間、島の青柳に銀の影が、
パッと映して、魚は紫立ったる鱗を、冴えた金色に輝やかしつつ颯と刎ねたのが、飜然と....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
で、それでも十二三年になりましょうか。――可笑な話がございますよ。」 主人は、
パッパッと二つばかり、巻莨を深く吸って、 「……この石の桟道が、はじめて掛りまし....