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パン種
「パン種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
パン種の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
も漠然たる一般社会性の上に強調したことは、折角若き時代のモラルを創らんとしつつ、
パン種の入っていないパンをふくらがそうと焦慮するに等しい本来的な無理があった。従....
「マリア・バシュキルツェフの日記」より 著者:宮本百合子
れた話ぶりを記しているのであるが、このMというのが、今日の映画の「恋人の日記」の
パン種となったモウパッサンの頭字だろうか。マリアは「Mの愛の火に心を暖められ」な....
「新島繁著『社会運動思想史』書評」より 著者:宮本百合子
方が読者の理解に便宜であるとも思えた。 この「社会運動思想史」という本は、何か
パン種のような本だと思う。この本には、読者にそれだけの熱意さえあれば、現代文化の....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
かである。農民は単に生きて行くだけの生活資料しか与えられない1)。ドウラで作った
パン種も香料も使わない貧弱なパン、冷水、及び生ねぎが、彼らの食事の全部である。彼....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
まで行っているらしいということだった。つまるところあたしたちは竃のそばに置かれた
パン種のようなもので、いつ焼板へ投げつけられるか知れたもんじゃないけど、いまのと....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
え申したカップケーキの中へお米の粉をメリケン粉の半分入れて拵えたのです。本式のは
パン種《だね》のイーストがないと出来ませんから面倒です」 第二百五十六 お茶菓....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
から追々稽古致しましょう」と何人も物を学ぶ時はこの覚悟なかるべからず。 第三百九
パン種《だね》 学業の進歩するとせざるとは平生《へいぜい》の覚悟|如何《いかん....
「熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
れる思いする)。 Yeast(ユィースト)【名】(麹の醗酵したる)酵母(もと)。
パン種。-'y【形】(酵母の如く)泡立てる。(より)醗酵せる、沸騰せる、騒ぐ(心....