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「パン食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

パン食の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
を教えているのかさっぱり判らない。英国へ行っていたけいれきはあるのだそうだ。毎朝パン食。牛乳が一本。ひげをそって、水色裏の蝙蝠傘《こうもりがさ》を持って御出勤に....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
してもこの二つが相並んで穀類の王座を占めて居ると云える。 小麦は別格であるが、パン食をする様になれば、この小麦が米と大麦とを凌駕《りょうが》して穀物の王座にの....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
であった。これは自分らで試してみるが第一と、早速その日から三食のうちの二度までをパン食にして続けてみた。副食物には砂糖、胡麻汁、ジャム等を用い、見事それで凌いで....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
える。私のところで奉仕パンと称して品質を非常に吟味したもの――これは私が我が国にパン食を普及せしめたいという抱負もあるので――一本三十銭の原料代で売出している。....
昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
、ああ、温いわ。――おっちゃん、うちおなかペコペコや」 「おっさんもペコペコや。パン食べよか」 「おっちゃん、パン持ったはるのン?」 「うん。持ってるぜ」 「あ....
鮟鱇一夕話」より 著者:北大路魯山人
られたが、その味覚識見はさすが見上げたものだ。そうはっきりいってのけられるだけのパン食通は、ざらにあるものではない。「うちの親爺(夫君のこと)はタマネギや肉の一....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
あるとか聞いた。が人の口はうるさいし、どっちも商売|倶に栄えよかしである。わが国パン食将来の隆盛のためにここに三軒、軒をならべ店を向い合っておのがじしはげむがよ....