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「ビザンチン式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ビザンチン式の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
子供・子供・子供のモスクワ」より 著者:宮本百合子
ってその名をひびかしているところのクレムリン。 この頃は城壁内の青草が茂って、ビザンチン式の古風な緑や茶色の尖塔はなかなか趣ある眺望だ。円屋根にひるがえる赤旗....
スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
きとおる静寂が占めている。木立の上で、緑、黄、卵色をよりまぜた有平糖細工みたいなビザンチン式教会のふくらんだ屋根が、アジア的な線でヨーロッパ風な空をつんざいてい....
長篇作家としてのマクシム・ゴーリキイ」より 著者:宮本百合子
で塗られている。色は多様で燦いているが輪廓が鮮明に動いていないところは、どこやらビザンチン式モザイックの趣があり、過去のロシアの民衆の内部にあった感受性の或る傾....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
》になることがないと言った。それでクリストフは、「ヴォージュ山の彼方《かなた》のビザンチン式な頽廃的《デカダン》な共和国」にあまり心をひかれなかった。彼がすなお....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
リストフをいらだたせたのは、単に某々の理論だけではなくて、あらゆる理論であった。ビザンチン式の論争、永遠にそして単に音楽のことばかりを言う音楽家連中の会話に、彼....