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ピラミッド
「ピラミッド〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ピラミッドの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
総出で集ってきていたのだが、今や、どのドアにも、どの窓にも、ぴかぴかした黒い顔を
ピラミッドのように積みあげて、大よろこびでこの光景を見つめ、白い眼玉をぐるぐるま....
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
れている? 蔽わ――そうではない。これは野菜を積み上げたのである。驚くべき野菜の
ピラミッドである。
「あれは――あれはどうしたのです?」
僕は望遠鏡を手にした....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
書物はうす暗いランプの光の中に何冊も自由に飛び廻って、一々行儀よくテエブルの上へ
ピラミッド形に積み上りました。しかも残らずこちらへ移ってしまったと思うと、すぐに....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
/長い時間の諸周期/カルデア人の観測と測定/エジプト暦/エジプト天文学者の地位/
ピラミッドの計量/支那人の宇宙観/道教/列子の見方/孔子の教え ※ 泰西の科学は....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
立つ山に湧き、処々に透く細い町に霧が流れて、電燈の蒼い砂子を鏤めた景色は、広重が
ピラミッドの夢を描いたようである。 柳のもとには、二つ三つ用心|水の、石で亀甲....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
のは、軒下の石に藍を流して、上の方は、浜の砂をざらざらとそのままだから、海の底の
ピラミッドを影で覗く鮮さがある。この深秘らしい謎の魚を、事ともしない、魚屋は偉い....
「西航日録」より 著者:井上円了
マイリアに着し、当夜十時ポートサイドに着す。これよりエジプトの古都カイロに入り、
ピラミッドを見る予想なりしも、汽船滞泊の時間なきをもって果たさず。 十三日、地....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
います。ちょうどエジプトの昔の王様が己《おの》れの名が万世に伝わるようにと思うて
ピラミッドを作った、すなわち世の中の人に彼は国の王であったということを知らしむる....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
這い出して、東方を見ると、今しも常念は、ほんのりとした茜色の曙光を負いて、独特の
ピラミッド形を前山の上に突き出し、左ん手で妹子の蝶ヶ岳を擁している、近くは千人岳....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
の事件がくわしくしるされていた。 それによると、横浜港に入港していた英国巡洋艦
ピラミッド号の一水兵が、横須賀軍港近くの小高い丘で、桜井元夫という中学生に刺し殺....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
、キンちゃんが、目をまるくして、ため息をついた。 つのる恐怖 光る怪塔は
ピラミッド型に十五階まで出来てようやくおさまった。 おそろしさをしばらくおあず....
「流線間諜」より 著者:海野十三
の規模の大きなことは、いまだかつて聞いたことはない。昔エジプトで、スフィンクスや
ピラミッドを作ったのが人間のやった土木工事で一番大きなものだったが、そのレコード....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
れない。ただ枯れた幹をおとした旧根樹の、錯綜の根がゆらぐ間にみえるのだ。強靱な、
ピラミッド型の根が幹を支えているうちに、幹は枯れ、地上に落ちたその残骸は、まるで....
「黒い頭」より 著者:海若藍平
来ました。木乃伊はそれを指して、 「あれが私の故郷のエジプトの都です。三角の塔は
ピラミッドで、川はナイル河という河です」 と云う中に、都の中で一番大きな建て物....
「冬の日」より 著者:梶井基次郎
んな小さな石粒も一つ一つ影を持っていて、見ていると、それがみな埃及《エジプト》の
ピラミッドのような巨大《コロッサール》な悲しみを浮かべている。――低地を距てた洋....