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「ピラミッド形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ピラミッド形の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
魔術」より 著者:芥川竜之介
書物はうす暗いランプの光の中に何冊も自由に飛び廻って、一々行儀よくテエブルの上へピラミッド形に積み上りました。しかも残らずこちらへ移ってしまったと思うと、すぐに....
饑餓陣営」より 著者:宮沢賢治
号令でこの形をつくる。二で直るいいか」 大将|両腕《りょううで》を上げ整枝法のピラミッド形をつくる。 大将「いいか。果樹整枝法、その一、ピラミッド。一、よ....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
仙人岩とも言うそうで、削ったようなのが、大手をひろげて立ち塞がっている、東の空にピラミッド形をしてそそり立っているのは、常念岳らしい。 石小舎の前には、樺や偃....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
た。即ち言語を機械学的に配列したり、韻律を力学によって法則したり、或《あるい》はピラミッド形の象形詩形を造ったりして、一種の新様式に於ける函数《かんすう》的クラ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
本後ろに一本、堅くつき立ててあって、その上の方を繩《なわ》で結わえられ、ちょうどピラミッド形の叉銃《さじゅう》のようになっていた。叉銃の上には金網がのっていて、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
る。女は男の膝《ひざ》に腰掛けてる。遠くから見ると、それらのうようよした頭が妙なピラミッド形をなしている。そしてこの一馬車の者どもは、群集のまんなかに歓喜の山と....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
に光と空気との分前のそれである。人類は幾多の世紀を閲《けみ》するうちに、いつしかピラミッド形に積まれてしまった。そして高きにある者と低きにある者とを問わず、この....
だいこん」より 著者:久生十蘭
。しおしおとヴェランダへ行くと、テーブルの上に御接待のエクレェルが大きな皿の上にピラミッド形に積みあげてある。早いとこさらって口にくわえて裏庭へ逃げだす。パーゴ....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
這い出して、東方を見ると、今しも常念は、ほんのりとした茜色の曙光を負いて、独特のピラミッド形を前山の上に突き出し、左ん手で妹子の蝶ヶ岳を擁している、近くは千人岳....
雪の武石峠」より 著者:別所梅之助
二たび武石峠へ 「きのうよりはよいね」と、宿から常念《じょうねん》岳の鋭いピラミッド形なせる姿をながめて、私はM君にいった。「ようござんす」。「出かけるか....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
い吐息を洩らしている。藍色をした千切れ雲の影が、不動岳の円頭顱を撫でて、物々しいピラミッド形の南沢岳を横にのろのろ匐って行く、其南の肩のあたりに特異な尖頂を押し....