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フランス料理
「フランス料理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
フランス料理の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
ら、『是非願います』といったんだ。すると『こんどの金曜日に麻布の家へ来い。うまい
フランス料理を食わしてやるから』というんだ」 「それで早速行ったんだねえ」 「と....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
いが、それ以上の変化を研究しているのか、居ないのか、一度、料理人に聞いてみたい。
フランス料理の、オードブル(突出し、前菜)は冷たいのが百六十種、温かいのが二百種....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
晩酌の銚子が一本殖えたとかいう話を、屡々聞く。 凡そ晩酌ほど愚劣な風習はない。
フランス料理につき物の葡萄酒と違って、日本酒は、必ずしも日本料理につき物ではなく....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
ための心尽しの数々がこもっていることを知って満足するのである。彼らは帝国ホテルの
フランス料理にあこがれない。彼らの日常の食事が、それよりも豊富な妙味に溢れている....
「三十歳」より 著者:坂口安吾
ったようだ。 その日は速達か何かで、御馳走したいから二時だか三時だか、帝大前の
フランス料理店へ来てくれという、そこで食事をして、私は少し酒をのんだ。薄暗い料理....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
いちゃッて、あなたと放二さんとお二人で、マルセイユへきてちょうだい。スペシャルの
フランス料理ごちそうするわ」 せつ子は一目で、記代子が自分に好感をいだいたこと....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
さやえんどう、しいたけ、玉子焼、紅しようが、木の芽などである。 洋風のものでは
フランス料理を二つ三つ聞きかじつて知つている。ただし、おでんと天ぷらだけは亭主の....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
などは特に珍重される由。以前は脳ミソやシッポは牛肉屋がタダでくれたそうだが、高級
フランス料理店が買い占めるようになって手にはいらなくなったと林達夫先生がこぼして....
「欧米料理と日本」より 著者:北大路魯山人
めに一役買って出るというのが一応の目的になっているが、ヨーロッパ旅行の魅力は本場
フランス料理、イタリア料理、ベルギー料理などをつぶさに吟味して来るということにあ....
「世界の「料理王逝く」ということから」より 著者:北大路魯山人
ほど亡くなった。 翁は外国にあって――わけても英・独・米等の地に永く留まって、
フランス料理の醍醐味を遍からしめたので、『美食の大使』とも呼ばれていた。 ロン....
「料理芝居」より 著者:北大路魯山人
ある。この芝居を演ずる料理人が大根役者であって、名優でないからである。今日、何々
フランス料理、茶料理、懐石などを看板にして誇張するものは、現実に非難されもするが....
「デンマークのビール」より 著者:北大路魯山人
わざビールのためにドイツへ行くまでもないと目下、思案最中です。 次便はいよいよ
フランス料理について。....
「フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
フランス料理の声価は、世界第一のごとく誇大に評判され、半世紀以上に渉って、われわ....
「想い出」より 著者:古川緑波
ての時は、フェリックス・ルセルという船だった。 その碇泊中の船の食堂で、食べた
フランス料理の味を、僕は永遠に記念したい。 落着いた食堂で、純白のテーブル掛の....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
郎助などが早い顧客であったことは確かである。西洋人のところでまなんだという主人の
フランス料理が、パリー帰りのハイカラ画家達を喜ばせたのが人気のつき初めだったに違....