» プライド

「プライド〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

プライドの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
たのもすげなく断わった。弟同様の少年から金まで融通してもらうのはどうしても葉子のプライドが承知しなかった。 葉子は特等を選んで日当たりのいい広々とした部屋《へ....
星座」より 著者:有島武郎
、この女はやはり俺をすっかり虜《とりこ》にした気で得意なんだが、おぬいさんに少々プライドを傷けられているな……ひとつやってやるかな」 渡瀬の胸の中でいたずら者....
弓町より」より 著者:石川啄木
った。そうしてことに私のように、詩を作るということとそれに関聯した憐《あわ》れなプライドのほかには、何の技能ももっていない者においていっそう強く享《う》けねばな....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
た。「ロスの奴滅茶々々かも解らん」とあたかも軍令部長か参謀総長でもあるかのようなプライドが満面に漲っていた。恐らくこの歓喜を一人で味ってられないで、周章てて飛ん....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
肺量の底を傾けて吐き出さすのだった。だが、復一はこの神秘性を帯びた恋愛にだんだんプライドを持って来た。 それに関係があるのかないのか判らないが、復一の金魚に対....
バットクラス」より 著者:岡本かの子
t である。そして彼女は夫スワンソン氏にも劣らず彼女が持ち続けて居る彼女の家系的プライドに対してさえ英国民主主義的批判を時々振りかざして見る。 「――But。貴....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
らないのである。だから、彼女の父が彼を浮薄な奴だと評したときいて、「若い男の心のプライドを傷けるに十分な四十男の世の見方でした」とガイタンしているのである。 ....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
市政の巻 品川駅の蓄音機 万世一系のミカドの居ます東京――。 黄色人種中最高の民族のプライドを集めた東京――。 僅か五十幾年の間に日本をあれだけに改造した東京――....
兄たち」より 著者:太宰治
りましたが、あまり旗色がよくないようで、兄は困って居りました。それでも、兄は誇《プライド》の高いお人でありますから、その女の子に、いやらしい色目を使ったり、下等....
おさん」より 著者:太宰治
いるつもりなんだ。君は、本当にいいひとなんだ。つまらない事を気にかけず、ちゃんとプライドを持って、落ちついていなさいよ。僕はいつでも、君の事ばかり思っているんだ....
女の決闘」より 著者:太宰治
景をむさぼるように見つめていました。誰も見た事の無いものを私はいま見ている、このプライド。やがてこれを如実に描写できる、この仕合せ。ああ、この男は、恐怖よりも歓....
きりぎりす」より 著者:太宰治
、楽しいものはありません。私は、お金も何も欲しくありません。心の中で、遠い大きいプライドを持って、こっそり生きていたいと思います。あなたは私の、財布の中まで、お....
乞食学生」より 著者:太宰治
事ばかり言っていた。 「ばか言っちゃいけない。」少年は、むきになった。「僕には、プライドがあるんだ。このごろ、だんだんそいつが、僕を小使みたいに扱って来たんだよ....
困惑の弁」より 著者:太宰治
しかたが無い。何も、無い。誇るべきもの何も無いのである。たった一つ、芥子粒ほどのプライドがある。それは、私が馬鹿であるということである。全く無益な、路傍の苦労ば....
斜陽」より 著者:太宰治
ルヒネ アトロモール ナルコポン パントポン パビナアル パンオピン アトロピンプライドとは何だ、プライドとは。 人間は、いや、男は、(おれはすぐれている)(....