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プロセス
「プロセス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
プロセスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪の夜」より 著者:小林多喜二
介はちょっと活動写真はどうだろうと思った。が、初めの五分も見れば、それがどういう
プロセスで、どうなってゆくか、ということがすぐ見透く写真ばかりでは救われないと思....
「翻訳遅疑の説」より 著者:神西清
れる。しかもわれわれは、ここに繰り展《ひろ》げられている心理情景の物しずかな進行
プロセスを、身裡に体感するまでには何という労力と時間とを費やし、あわせて調子の粗....
「技術へ行く問題」より 著者:戸坂潤
バルタザルは実験室を留守にしている間に金剛石が出来て了ったので、金剛石の成立の
プロセスが判らなくて、遂に絶対を征服出来ずに没落するのだが、出来る
プロセスが判れ....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
の「実験」が、恰も、認識という過程に於ける実践の役割(単なる実践ではなくて認識の
プロセスの内に横たわる実践の役割)に他ならないことは、すぐ気づくことだろう。であ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
て所謂合理主義なるものに基くことを意味するのではない。世界の認識・世界の探究・の
プロセスにとって圧倒的な必然性をもったものが、合理的なものだ。だから、合理主義か....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ってではなくて満州民族の観念的な総意によって結果したのではないかとか、いう過去の
プロセスの問題とは無関係に、現在の事実が論拠なのだ。 だからここに物を云ってい....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
動的な分子とがあり、その限界線が徐々に又は急速に反動分子の領分を狭めて行くという
プロセスが、意識ある無産大衆の組織ということだったのだ。そうかと云って大衆は単に....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
に思われても来るのである。文献学が言語学的なフィロロギーから外へ向って拡大される
プロセスは、大体次のようなものだ――
文書を解読するのは、云うまでもなく単に....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
なる。 認識の有つ体系なるものは、認識という生きた動きのメカニズムなのであり、
プロセスなのだから、体系と云っても方法と云っても構わない。ヘーゲルは方法を嗤い、....
「異邦人の意欲」より 著者:豊島与志雄
うことは、民衆の生活に愛する心を以て関心を持つことに初まり、その閑心が芸術制作の
プロセスから歪曲されないことによって終る。その時に初めて、作者の意欲の純粋性が保....
「過剰の意識」より 著者:中井正一
かの百年ごとの変革ぐらい知っていてよいのである。だのに何も知らない。ただその長い
プロセスの結論として、ステッキを握り、握りこぶしを握って、時には相手をなじってい....
「春雪」より 著者:久生十蘭
これが肺炎の原因になったことはいうまでもない。その晩から熱をだし、規定どおりの
プロセスを経て、四月十三日、夜の十一時四十分、大塚から高円寺まで焼かれた空襲の最....
「現代史の蝶つがい」より 著者:宮本百合子
三六年時代の世論調査では、ギャラップ博士の調査所が正確であった。なんと意味ふかい
プロセスであろう。ルーズヴェルト当選予測を示して、調査の正確さで進出したギャラッ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いたと思いますが、そういう気で書いていたのですが。自分の生成の過程その拡大、その
プロセスにある諸相として。自分についてそのように見直してゆこうとするものが全く作....
「しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
社会主義社会では大衆的な場面を通って、一人の若ものが作家として成長して来るという
プロセスに対して全然懐疑的であり、否定的である。「大衆の批判というものがどんなも....