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プロット
「プロット〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
プロットの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「活動写真」より 著者:淡島寒月
て頗る秀でたものであると信じている。もっとも私は同嬢の技芸以外この「空蝉」全篇の
プロットにも非常に感興を持って見たし、共鳴もしたのであった。そもそもこの「空蝉」....
「江戸川氏と私」より 著者:小酒井不木
気にした言葉があった。私たちは大に語った。江戸川氏は、これから書こうとする小説の
プロットを語った。それが、後に「赤い部屋」として発表されたものである。 同氏は....
「ポオとルヴェル」より 著者:小酒井不木
におられない。)シャーロック・ホームズの冒険、記念、帰国の三集に収められた物語の
プロットにはいつも感心する。この三集だけは、当分のうちは探偵小説界にその燦然たる....
「浮世絵の曲線」より 著者:寺田寅彦
いる。多数の人物を排した構図ではそれら人物の黒い頭を結合する多角形が非常に重要な
プロットになっているのである。 頭髪は観者の注意を強くひきつける事によっておの....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
一つの全体を作るいわゆるモンタージュの立場における選択過程である。 だいたいの
プロットに従って撮影されたたくさんのフィルムの巻物の中にはたくさんのむだなものが....
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
ある。 こういう現実味からいうと演劇フィルムは多くははなはだ空疎なものである。
プロットにないよけいなものは塵《ちり》一筋も写さないというのが立て前であるらしい....
「数学と語学」より 著者:寺田寅彦
点数の相関を調べてみたことがあった。各受験者のこの二学科の点数をXYとして図面に
プロットしてみると、もちろん、点はかなり不規則に散布する。しかしだいたいからいえ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
轍《わだち》を埋めて車輪の下敷きにならなかったならば、いっさいの運動は、ことにパ
プロットの方の谷間の中の運動は、不可能であったろう。
事は初まるのが遅かった。....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
るで、それが他の誰か(最も好きな作家)の作品であるかのように、そして、其の作品の
プロットも帰結も何も知らない一人の読者として、心から楽しく読耽《よみふけ》るので....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
書くより仕方がない。甘くてどうにも妙な小説だ。幻影だけでまとまりをつけようとする
プロット。暑いせいかも知れない。たらふく食わないせいかも知れない。頭の上にさしせ....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
、その方法をいろいろと研究した。想像力の及ぶかぎり、可能なあらゆる場合を想定し、
プロットを立て、それに肉付《モデリング》した。これならばというプランを一月以上も....
「犠牲者」より 著者:平林初之輔
もしないでききかえした。「どうしてだい?」 私は、咄嗟のうちに頭の中に描かれた
プロットを追いながら、話し出した。もっとも、いよいよ話し出して見ると、すっかりわ....
「作家としての小酒井博士」より 著者:平林初之輔
内容方面の才能がより多く必要とされるからであろう。元来ストーリーにはすべて、筋《
プロット》が大切であるが、探偵小説《ディテクティブストーリー》においては、筋がわ....
「ゼーロン」より 著者:牧野信一
を収めて、太い杖を突き、一振りの山刀をたばさんで出発した。新しく計画した生活上の
プロットが既に目睫《もくしょう》に迫っている折からだったので、この行程は最も速《....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
るのね。) イギリスではエリザベス。面白いのはフランシス・ベーコンが、どっさり
プロットと対話をかいたのですって。エリザベスの宮廷にいつも無駄口をきかず、陰気で....