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ペンキ絵
「ペンキ絵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ペンキ絵の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老ハイデルベルヒ」より 著者:太宰治
計の鎖、襟垢《えりあか》の着いた女の半纏《はんてん》、玩具の汽車、蚊帳《かや》、
ペンキ絵、碁石、鉋《かんな》、子供の産衣《うぶぎ》まで、十七銭だ、二十銭だと言っ....
「狂言の神」より 著者:太宰治
感、自意識の過重、或る一階級への義心の片鱗《へんりん》、これらは、すべて、銭湯の
ペンキ絵くらいに、徹頭徹尾、月並のものである。私は、これより数段、巧みに言い表わ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
月、渋柿) * 宿屋や料理屋などの広告に、その庭園や泉石の風景を
ペンキ絵で描いた建て札のようなものが、よく田舎の道ばたなどに立ててある。 たと....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
仕方がないからオッカサンと風呂に行く。着物をぬぐと私は元気になって来る。富士山の
ペンキ絵がべろんと幕を張ったよう。松が四五本あって、その横に花王せっけんの広告。....
「夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
った。 顔見世台の下には、町の子供等が大勢、何とはなく喋り合いながら、極彩色の
ペンキ絵に見入っていた。 その
ペンキ絵には葉子と黒吉の縺れ合った曲芸姿が、まる....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
鈍さ)でなく、深く傷み、やがてその傷みから立ち直る生活の力。決して決して、肉厚な
ペンキ絵のようなヒロイズムではありません。惻々たるものです。小さいがテーマは確《....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
だからあんなにだらしない歌を紫式部にたてまつったりするのですね。荷風のあくどさは
ペンキ絵ではないわ、せいぜい水彩かパステルね。谷崎のはペンキ式です。春夫の生きの....