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ホーク
「ホーク〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ホークの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖影」より 著者:大倉燁子
食事は始まっていた。円い卓子を囲んだ五六人の客は事務長を相手に盛に談笑しながら、
ホークやナイフを動かしていた。皆元気な若い男ばかりだったので、この卓子が一番賑や....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
城ホテル、詩人バイロン卿や名宰相ピットの家、初期の英国議会を爆破しようとしたガイ
ホークが展望台と定めたパーリアメント・ヒルなどと共に、由緒古跡に富むロンドン北郊....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
ありません。しかしこのことは推薦状だと小生は見倣しました。彼はかの不朽の名声ある
ホーク(註三一)の下で国家の為に働いてその片脚をなくしたのだからです。ところが彼....
「港の妖婦」より 著者:田中貢太郎
のテーブルにも街路の方を背にして、鳥打帽を冠た筒袖の店員のような壮い男がナイフと
ホークを動かしていた。そこには女給の一人が傍の椅子に腰をかけて、その男と何か話し....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
生堂(食堂)の明るい店内を見ていた。白い着物が寸分の絶間なく動く、白い皿が光る、
ホークとスプーンとがきらめく、熱い飲料の湯気が暖かそうにたつ、豊かそうに人が出た....
「九条武子」より 著者:長谷川時雨
が帰朝ときまったとき、訣別《けつべつ》の宴につらなった良致氏は、黙々として静かに
ホークを取っただけで、食後の話もなく、翌日、出立《しゅったつ》のおりもプラットホ....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
食の席で、わたしに、 「おやっちゃん、ニャアといってごらんなさい。」 と、並んで
ホークをとっている浜子がいった。わたしはなんの遅疑もなく、早速《さっそく》ニャア....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
と思っていたんです……取引の上のことはともかく、おおっぴらに城陽亭へ入って肉叉《
ホーク》をつかったり、独逸商館《ドイツしょうかん》の理髪床で頭髪を刈ったりするよ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
うなあやしげな廊下のところどころに五燭の電燈がぽつんとついていて、水兵さんが〈モ
ホーク号の亡霊〉のように、朦朧と闇の中から浮きだしてきて敬礼をすると、またすうっ....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
世界大戦のはじめ、太平洋をあばれまわったドイツのスペー巡洋艦隊も強かったが、
ホークランド島の沖で、英国戦艦と戦って、全滅した。 しかし、わが昭和遊撃隊は、....
「注文の多い料理店」より 著者:宮沢賢治
ませんでした。 奥の方にはまだ一枚扉があって、大きなかぎ穴が二つつき、銀いろの
ホークとナイフの形が切りだしてあって、 「いや、わざわざご苦労です。 大へん....
「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」より 著者:宮沢賢治
致しました。ただ今、すぐ持って参ります。」と云いながら、その給仕は二尺ばかりある
ホークを持って参りました。 「ナイフ!」と又若ばけものはテーブルを叩いてどなりま....
「赤い貨車」より 著者:宮本百合子
んな黒い髪! あきあきしちゃう」 「ホウ、ホウ、ホウ」 肩をすぼめ、唇を丸め、
ホークで器用に小鍋をひっかけながら、 「そら出来た」 リザ・セミョンノヴナはガ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
りだが、それで妙に、おかしくない。感心したのは、男女三十名ほどの来賓が、めいめい
ホークで料理を好むほど盛り取った皿である。音がしないがと、よく見ると、日本製のつ....