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ポンチ
「ポンチ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ポンチの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
とき、彼に追いついたのがこの深夜の騎兵だった。そこで、彼は相手に競走を申し入れ、
ポンチ酒を一鉢|賭けた。当然それは彼のものになるところだった。デアデヴィルは化け....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
を願います。」 礼之進は提革に掴りながら、人と、車の動揺の都度、なるべく操りの
ポンチたらざる態度を保って、しこうして、乗合の、肩、頬、耳などの透間から、痘痕を....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
いの口を開き、ここに頭を入れて肩上をおおい、雨または塵を防ぐの具となす。その名を
ポンチョという。また、乗馬のアブミのすこぶる大なること、毎日午時二時間は昼食休み....
「蠅男」より 著者:海野十三
行っても生命がないわ。こんなんやったら、あの子の匂いを嗅ぎたいばっかりにフルーツ
ポンチ一杯で利太郎から宝塚まわりを譲ってもらうんやなかった。天王寺の占師が、お前....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
起こった。わたしは子供の頃で、詳しくその事情を知らないが、当時の『歌舞伎新報』に
ポンチ絵のようなものが掲載された。それは高時の天狗舞の図で、一見しては別に仔細も....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
のみこんだ。 「フズーズボンチも美味かったな」 と、三郎、 「阿呆! フルーツ
ポンチや。フズーズボンチとちがうわい」 と、次郎は叱りつけたが、ふと、ためいき....
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
、宵の九時頃にはきまって、ヴァルブノアの橋のたもとにあるカフェー・オートンヌで、
ポンチ酒に酔って独唱をやっている中尉を、この辺の浮気な女たちは誰でも知っていた。....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
い。昔のかめ屋は横丁に向いた白赤色の壁を持っていてペンキで非常にうまく、西洋風の
ポンチ絵のような絵がかいてあった。やはり食料品のポスター風のやくめをしていたもの....
「少年の食物」より 著者:木村荘八
私は初めて絵を見たのは何が最初か、一寸おぼえていません。多分好んで見たのは
ポンチ絵だったろうと思います。窓から乞食が麦わらで室内の人の飲みものを飲む絵だと....
「思い出の記」より 著者:小泉節子
これは船が来たと魔に知らせるためだと申します。その音がカンカンと響きまして、チャ
ポンチャポンと何だか水に飛びこむ物があります。船頭は色々恐ろしいような、哀れなよ....
「鴎」より 著者:太宰治
て、私の顔をそっと盗み見て、そうして相手にしないのだ。私についての様々の伝説が、
ポンチ画が、さかしげな軽侮《けいぶ》の笑いを以て、それからそれと語り継がれていた....
「虚構の春」より 著者:太宰治
ことはなかった。(一行あき。)このごろ、あなたの少しばかりの異風が、ゆがめられた
ポンチ画が、たいへん珍重されているということを、寂しいとは思いませんか。親友から....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
。あなたと仲間になるなんて! とこう言い切るとあなたのほうじゃ、すぐもうこっちを
ポンチにしているのだからな。かなわんよ」 「それは、君だって僕だってはじめからポ....
「めくら草紙」より 著者:太宰治
。ああ、この鼻のさきに突きつけられた、どうしようもないほど私に似ている残虐無道の
ポンチ画。 お隣りのマツ子は、この小説を読み、もはや私の家へ来ないだろう。私は....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
痴《はくち》のことを言うんだよ」と言えば、沢村さんも、「そうとも、ボンチはつまり
ポンチと同じことじゃ。阿呆《あほう》のことをいうんだぞ」と大笑い。と、森さんが、....