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ポート
「ポート〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ポートの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
だった。そして昼近くなってちょっとした岬《みさき》をくるりと船がかわすと、やがて
ポート・タウンセンドに着いた。そこでは米国官憲の検査が型ばかりあるのだ。くずした....
「西航日録」より 著者:井上円了
なれども、所々に蓬草の生ぜるを見る。十二日、午後一時イスマイリアに着し、当夜十時
ポートサイドに着す。これよりエジプトの古都カイロに入り、ピラミッドを見る予想なり....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ス、ストラスペッフェル) アイルランド(ダブリン、ベルファスト、ロンドンデリー、
ポートラッシュ、ジャイアンツ・コーズウェー、ポータダウン) フランス(パリ、マル....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
はたしか二円で、食事なしである。広大号を選んだ理由は、中国船に乗れば苦力同様パス
ポートがいらないし、第一船賃がうんと安かったからだ。 乗ってみると、なるほどほ....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
、美しい星がきらきらと空にかがやきはじめていた。 よく朝の十時ごろ、トーマスは
ポート・ストウ村にたどりついた。 旅のほこりをあび、つかれた顔をして村はずれの....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、大航空母艦レキシントン、アルカンター、シルバニア、レンジァーの四隻、大巡洋艦の
ポートランド、ニューオリアンス、イリノイ、フェニックス以下の八隻を配列し、又後方....
「涸沢の岩小屋のある夜のこと」より 著者:大島亮吉
ってたよ。うちの弟は私によく言ってましたよにとっちゃあ、山登りは趣味だの、またス
ポートだのって思ってはいないかも知れないぜ。」 答えたひとりは、熱心に、疲れる....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
姿勢を取り直してまた夫人の命令を復誦する。 玉子の黄味一つ。茶匙に砂糖一ぱい、
ポートワイン三分の一。ブランデイ六分の一。ダッチ・キュウラソオ小グラス一ぱい。 ....
「放浪」より 著者:織田作之助
とは内心諦めているらしく、彼の売る一本二銭の焼鳥は、ねぎ八分で、もつが二分、酒、
ポートワイン、泡盛、ウイスキーなどどこの屋台よりも薄かった。木下は毎夜緻密に儲の....
「放浪」より 著者:織田作之助
は内心諦めているらしく、彼の売る一本二銭の焼鳥は、ねぎが八分で、もつが二分、酒、
ポートワイン、泡盛、ウイスキーなどどこの屋台よりも薄かった。木下は毎夜緻密に儲の....
「海」より 著者:梶井基次郎
も汚されたことのない純粋に明色の海なんだ。遊覧客や病人の眼に触れ過ぎて甘ったるい
ポートワインのようになってしまった海ではない。酢っぱくって渋くって泡の立つ葡萄酒....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
、どこからか手に入れていた。云いつけると、外交部から交付される筈の、外国へのパス
ポートまで、ちゃんと、印まで間違いのない印を捺して拵えてきた。だから、日本でパス....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
、相変らずの海だ。やっとの事でアデンを遙かに見て、紅海に入った。あさっての朝には
ポートセッドに着く事になっている。 Colombo を出てから、ムンスーンに出....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
じる。 私はトランクの中へ頭を突込んでこの匂いを嗅いでみる。するとインド洋から
ポートサイド、マルセイユ、パリ、ベルリンが鮮やかに私の鼻から甦ってくるのである。....
「怪談綺談」より 著者:小酒井不木
竄中のカイゼル」の著者ベンチンク夫人が、一九一四年二月エルサレムへ旅行して、船が
ポートセードに着くと突然甲板へ印度人の予言者が乗り込んでつかつかと夫人の前へ寄っ....