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マキシム
「マキシム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
マキシムの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
が室内の朝の現実のにおいとなって強く新吉の鼻に泌みて来た。新吉は昨晩レストラン・
マキシムで無暗にあおったシャンパンの酸味が爛れた胃壁から咽喉元へ伝い上って来るの....
「巴里のキャフェ」より 著者:岡本かの子
菓子に緑の刻みを入れたような一掴みの建物だ。 春は陰影で煮〆たようなキャフェ・
マキシムでもなかろう。堅苦しいフウケでもなかろう。アメリカの石鹸臭いアンパはなお....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、死体から栄光を放った例を御存じでしょうか」「僧正ウォーターとアレツオ、弁証派の
マキシムス、アラゴニアの聖ラケル……もう四人ほどあったと思います。しかし、それ等....
「地上」より 著者:島田清次郎
し愛する少年の花弁のように美しい唇からもれる話に彼は耳を傾けた。 「ロシヤのね、
マキシム・ゴルキイという人はね、もと貧乏な労働者の息子で、ヴォルガ河を上下する船....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
説である。外国ではかかる小説が可成りに広く深く民衆の中に根を張っている。露西亜の
マキシム・ゴリキイとか、仏蘭西のロマン・ローラン、アンリ・バルビュッス、亜米利加....
「魔都」より 著者:久生十蘭
にはこの場所は少し不適当のようです。これからB・R、AI、ボントン、エトワール、
マキシム、リドーと、この六軒でウイスキー・ソーダを一杯ずつ飲んで、それから鶴の所....
「黄泉から」より 著者:久生十蘭
ときまると、貧乏なルダンさんが、アルムーズとか、シャトオ・イクェムとか、巴里の「
マキシム」でもなかなかお目にかかれないような、ボルドオやブルゴーニュの最上古酒を....
「ホオムズの探偵法」より 著者:平林初之輔
は、あらゆる探偵の実際に行っているところである。名探偵ホームズがこの平凡な真理を
マキシム〔信条〕として遵奉《じゅんぽう》しているのはゆえあるかなといえる。 あ....
「日蔭の街」より 著者:松本泰
た紛れもない彼女の写真だった。ナタールのダアバン市で撮ったもので、裏面に親愛なる
マキシム嬢へ、モニカよりと記してあった。 「モニカ、モニカ、何という優しい名前で....
「マクシム・ゴーリキイの発展の特質」より 著者:宮本百合子
られた。プレットニョフはこのことを知ると、興奮してゴーリキイに叫んだ。 「おい!
マキシム、畜生! 走ってけ、兄弟、早く!」 ゴーリキイは、合図の言葉を知らされ....
「ロシアの過去を物語る革命博物館を観る」より 著者:宮本百合子
帰って党員となり、老年にかかわらず熱心にソヴェト同盟の社会主義建設に努力している
マキシム・ゴーリキイも室内檻禁にあったことがある。むずかしい顔をしたゴーリキイ、....
「旅愁」より 著者:横光利一
の、アベニュ・フォッシュにある家よ。下のホールが銀座の資生堂ほどもあって、別室に
マキシムのコックが来ているんですの。あたしたちそこでお料理やお茶を飲んでから、ホ....