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マッチ箱
「マッチ箱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
マッチ箱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ゃ困るですからな」 「航空機に耐力を持たせることも、今のところ不可能です。あれは
マッチ箱みたいなものですからね。結局船である。水の上にふんわりと浮かんでいる船な....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
弦吾は掌を開くと、小形のたばこやマッチを示した。酔払いから素早く手渡された秘密の
マッチ箱だった。小指の尖で、中身をポンと落しメリメリと外箱を壊して裏をひっくりか....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
たものは雪の天地である。頭上には、広い天がある。眼にうつるものは雪の山々である。
マッチ箱のような人間の家が軒と軒とをくっつけてくしゃくしゃにかたまった胸の悪い光....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
がとび上って、台の上へ下りた。と、引だしからマッチがとびだしてきて、一本の軸木が
マッチ箱の腹をこすった。軸木に火がついた。その火はアルコール・ランプの芯《しん》....
「金属人間」より 著者:海野十三
には、頭のない大きなガマが、ごそごそはいまわっていた。もっともそのガマは、背中に
マッチ箱ぐらいの大きさの、透明な箱を背おっていた。その箱の中には、指さきほどの灰....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
明るい。見ていると、艇側から、ぽいぽいと函のようなものが放り出される。その函は、
マッチ箱ぐらい小さいようにも見えるし、また見ようによっては蜜柑箱よりも、もっと大....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
わせながら、道夫の顔を見つめている。紙の上にはいつ書いたとも知らず、線と平面と、
マッチ箱らしい立体との三つが書いてある。 道夫は、雪子からきかれて困ってしまっ....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
手懸りがなくなる虞れがあるのである。 ちらりと地上へ目をやると、××陣地はもう
マッチ箱の中に豆電球をつけたように小さくなっていた。高度はすでに三千メートル、方....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
に、一本の煙がすっとたちのぼっている。 煙の下に焦点をあわせてゆくと、なんだか
マッチ箱を浮かせたようなものが見える。まだまだ飛行島は、はるか二十キロの彼方だ。....
「流線間諜」より 著者:海野十三
れた二つの顔! ああ意外にも、その大きい方の顔は、銀座に猿を連れて現れ、屍体から
マッチ箱を盗んでいった大男だった。もう一人は知らない顔だった。 「まず最初に『狐....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
れていたボート競争も見ずに、歩きだした。ところが、煙草がなくなるころには、いつか
マッチ箱の中の三銭も落してしまい、もう大福餅一つ買えなかった。それほど放心した歩....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
くり煙草を吸い終った。そしてそれを踏み消すと、もう一本吸いたくなった。ところが、
マッチ箱にはもう一本も残っていなかった。しかし信吉の経験では、ポケットに一本ぐら....
「五色蟹」より 著者:岡本綺堂
だのと勝手な名をつけて、しばらく眺めていた末に、本多はその一匹をつかまえて自分の
マッチ箱に入れた。蟹は非常に小さいので大きいマッチの箱におとなしくはいってしまっ....
「審判」より 著者:カフカフランツ
んだ、と言うつもりはありません」 「まったくそうだ」と、監督は言い、何本マッチが
マッチ箱のなかにあるのか、数えていた。 「しかし一面、この事件はたいして重要性を....
「雑煮」より 著者:北大路魯山人
朝から屠蘇機嫌でいるところへ大きいのを出すのは気が利かない。 料理屋で出す小型
マッチ箱ぐらいの大きさが、見た目の感じがよい。でも、客次第で餅の大きさも加減した....