マニラ麻[語句情報] »
マニラ麻
「マニラ麻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
マニラ麻の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
いて、人力車の古手を一台購い、残ったからだ一つを資本に、長袖の法被のかわりに年中
マニラ麻の白い背広の上着を羽織った異様な風態で俥をひいて出て「ベンゲットの他吉」....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
浮環をひろった。これで、岩と船との間に、細長い索がはられた。 船では、すぐに、
マニラ麻でできた太い索を、この細い索にむすんで、ずんずんのばして、岩の上でたぐっ....
「麻畑の一夜」より 著者:岡本綺堂
て来た。日本でこのごろ流行する麻つなぎの内職に用いる麻は内地産でない。九分通りは
マニラ麻である。フィリピン群島に産する麻のたぐいはすべて
マニラ麻の名をもって世界....
「地上」より 著者:島田清次郎
たりの人家にはもう赤い灯がついていた。二階建の、店先二間あまりに硝子戸をいれて「
マニラ麻つなぎ、男女募集」と書いた紙を硝子に張った家だけはまだ灯がついていなかっ....