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ミルク色
「ミルク色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ミルク色の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
や、指に輝《かがや》く金剛石《ダイヤモンド》、金と教養にあかし磨《みが》きこんだ
ミルク色の疵《きず》ひとつない上品な顔をみると、ぼくはダンスは下手だし、その手を....
「夜の靴」より 著者:横光利一
ああ、あの村は良い村だと誰もいう。 十月――日 葱の白根の冴え揃った朝の雨。
ミルク色に立ちこめた雨の中から、組み合った糸杉の群りすすんで来るような朝の雨だ。....
「エスキス」より 著者:豊島与志雄
大地に対するノスタルジーを忘失したる児等よ。―― 「冷かな東北の微風、
ミルク色の海と湛えた霧のなかに、巖のように聳ゆる鉄筋コンクリートの建物の屋上から....
「春」より 著者:岡本かの子
十分なものを貰って居ると想って満足して居たのだった。京子の若い日の癖の無い長身、
ミルク色にくくれた頤。白百合のような頬、額。星ばかり映して居る深山の湖のような眼....