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メタル
「メタル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
メタルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
はこれだア。――」 痣蟹はジリジリとジュリアに近づくと、彼女が頸にかけた大きい
メタルのついた頸飾りに手をかけ、ヤッと引きむしった。糸が切れて、珠がバラバラと床....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ヲ保チ、南東ニ飛行中ノ敵超重爆撃機四機ヲ発見セリ、直チニ艦上機ヲ以テ急追攻撃セシ
メタルモ、天暗ク敵影ヲ逸スルオソレアリ」 これで敵機の強さがわかった。やはりS....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
「こんなことは滅多にないことだ。おお、ここに何か落ちているぞ。時計だ。懐中時計で
メタルがついている。剣道|優賞牌、黒田選手に呈す――」 「あッ、それは黒田君のも....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
ほど、なるほど。ええと第五号は、紫檀メイタ卓子か。それから第六号が、拓本十巻ヲ収
メタル書函か。それから……」 と、彼は、警告文の左記列項を順々に読んでいって、....
「春」より 著者:岡本かの子
ど茶絣の白上布に、クリーム地に麻の葉の単衣帯。それへプラチナ鎖に七宝が菊を刻んだ
メタルのかかった首飾りをして紫水晶の小粒の耳飾りを京子はして居た。その京子は内気....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
て考えてみたが、なかった。が、結局咄嗟に脱いだ毛糸のシャツと、帽子と万年筆と銀の
メタルとで二円五十銭貸してくれた。思い掛けず金がはいったのですっかり嬉しくなり、....
「わが町」より 著者:織田作之助
飼うて、すぐ死なし、二円五十銭の損であった。が、儲けた人も随分多く、谷町九丁目の
メタル細工屋の丁稚は、純白の十姉妹を捕えて、一財産つくり、大島の対を着て、丹波へ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
十分ニアルノダ。 諸君ヨ、思エ! 将軍、独裁官田中ハ、諸君ヲ山東ニマデヨコサシ
メタル田中ハ諸君ノ階級ノ最悪ノ敵デアルコトヲ! 彼奴ハ内地ニ於テ、労働者農民ヲ搾....
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
レオン金貨四枚と、黄玉《トパーズ》の耳輪一個と、銀の大きなスプーン三個と、洋銀《
メタル・ダルジェ》の小さなスプーン三個と、金貨約四千フラン入りの袋二個とがある。....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
もその頬に潮して来て、ようやく回復の徴候が現れた。 ふと見ると彼女の胸に小さな
メタルが垂がっている。何心なく手に取り上げて裏返して見ると、四十歳前後の立派な紳....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
き通して仕留めましたその働きが、国王殿下のお耳に入り、この通り首にかけたる金銀の
メタル、これが印度国王殿下からの賜わり物にござりまあす。それより以来《このかた》....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
圧迫セラレタルヲ以テ、故国ヲ逃レテ和蘭《オランダ》ノ地ニ来リ、更ニ北米ノ天地ヲ求
メタルモノナリ。彼等ノ欲スルトコロハ領土ニアラズ、物資ニアラズ、己《おの》レノ良....
「魔都」より 著者:久生十蘭
に引退って行った。
記念品の授与式とはどんなことかと思ったら酒月園丁長の胸に金
メタルを縫いつけてやるだけのことで、これも呆気なく済んでしまった。
祝辞の方は....
「かしわばやしの夜」より 著者:宮沢賢治
ぶんの文句でじぶんのふしで歌うんだ。一等賞から九等《くとう》賞まではぼくが大きな
メタルを書いて、明日《あした》枝《えだ》にぶらさげてやる。」 清作もすっかり浮....
「『注文の多い料理店』新刊案内」より 著者:宮沢賢治
描《えか》きは自分の靴《くつ》の中に鉛筆《えんぴつ》を削《けず》って変《へん》な
メタルの歌をうたう、たのしい「夏の踊《おど》りの第《だい》三夜」です。 8 ....