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「メニュ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

メニュの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本脱出記」より 著者:大杉栄
たほかのボーイが来て、大きな紙片を一枚テーブルの上に置いた。見ると、シャンパンのメニュだ。五十フランとか六十フランとかいう値段が書いてある。これや大変だ、と思い....
異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
この簡単な料理にもなかなか熟練を要するという。蝸牛の季節には巴里のレストラントのメニュウには大抵それが載っている。或る養殖家の話では巴里で一年に食べられる蝸牛の....
河明り」より 著者:岡本かの子
指図して教えて呉れたんで、とても上等料理が出来ました。これならラフルス・ホテルのメニュウにだってつけ出されまさ」 事務員の一人は、晩餐の食卓でこう云った。なる....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
の上が紙屑で一杯になってしまうのだった。千切るのは煙草の箱だけではない。マッチ、メニュー、――手当り次第だった。 話しっ振りも動作もどちらも行儀がわるいと言っ....
ヒント」より 著者:織田作之助
責められた。 隣のテーブルでは、十二三の少年が七つ位の弟と五つ位の妹を連れて、メニューにあるだけのものを全部注文していた。そして、二百円払って出ようとするのを....
夜光虫」より 著者:織田作之助
。 「おい、八重ちゃん……」 と、豹吉は店の女の子を呼んで「――この子供らに、メニューにあるだけのもン、何でも食わせてやってくれ」 どうやら靴磨きの少年達に....
貞操問答」より 著者:菊池寛
之助氏のかけているソファに間隔を置いて坐った。連れが揃ったと見て、給仕が早くも、メニュを持って、料理を訊きに来た。 「何になさいます。」と、準之助氏が新子を顧み....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ダンダラのイヴニングですね。林芙美子先生は緑のイヴニングと」 分別のある兵隊がメニューを書きこむ料理屋の支配人のようなことを言う。そうか。隣の女の子は、林芙美....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
こと汽車にのっても、なかなかそういうところはありません。とにかく名題の大ホテルにメニューがなくて、お客の注文をきいてから買だしにでかけて注文とちがった妙な牛乳料....
“歌笑”文化」より 著者:坂口安吾
実用品にすぎないジャズやブギウギが、やがて古典となって、モオツァルトやショパンのメニュエットやワルツと同じ位置を占めるようになるものなのだ。いかなる典雅な古典も....
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
いっしょ》に遊んでいるほうが、嬉《うれ》しかったのです。 夜の食事のときなど、メニュウが、手紙になったり、先の方に絵葉書がついていたりします。ぼくはその上に書....
雑記帳より(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
ものである。 四 ある食堂の片隅の食卓に女学生が二人陣取ってメニューを点検していた。「何たべる」「何にしよう」……「御飯だの、おかずだの別々....
病院風景」より 著者:寺田寅彦
いた学生時代に、時々昼食を食いに行った。オムレツと焼玉子の合の子のようなものが、メニューの中にあった。「味つき」と「味なし」と二通りあった。「オイ、味なし」。「....
ああ東京は食い倒れ」より 著者:古川緑波
り愛用はしないが、冬は、何しろ火が近くに在るから、暖かくていい。 お好み焼屋のメニュウは、まことに子供っぽく、幼稚だ。そして、お好み焼そのものも、いい大人の食....
うどんのお化け」より 著者:古川緑波
、つい先頃まで、ハイカラうどんと称していた筈である。 ま、そんなところを、毎日メニュウを変えて註文しているうちに、何《ど》うも、十日以上にもなると、倦きちまっ....